トランプ氏勝利でビットコイン価格高騰!「ビットコイン超大国」構想の行方は?

アメリカ大統領選挙でトランプ前大統領が勝利を確実にしたことを受け、ビットコイン価格が史上最高値を更新し続けています。トランプ氏は選挙戦で「ビットコイン超大国」構想を掲げており、今後の暗号資産政策に大きな注目が集まっています。本記事では、トランプ氏の暗号資産に対する姿勢と、今後のビットコイン市場への影響について解説します。

トランプ氏とビットコイン:選挙戦で見せた“親”暗号資産の姿勢

2024年9月、選挙戦中のトランプ氏はニューヨークの暗号資産バー「PubKey」を訪問。ビットコインでハンバーガーやビールを購入し、集まった暗号資産愛好家らにふるまうパフォーマンスを見せました。この出来事は「ビットコイン史上最も歴史的な取引の一つ」としてSNSで拡散され、トランプ氏の“親”暗号資産的姿勢を強く印象づけました。

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共和党の綱領にも「民主党の暗号資産取り締まりに終止符を打ち、アメリカ国民のデジタル資産取引の自由を守る」と明記。さらに、トランプ氏は「ビットコイン2024」に登壇し、「アメリカを世界の暗号資産の首都、ビットコイン超大国にする」と宣言しました。これらの発言は、暗号資産市場に大きな期待感をもたらしました。

ビットコイン価格高騰の背景:トランプ氏勝利と政策への期待

トランプ氏の勝利宣言を受け、ビットコイン価格は急騰。日本時間11月8日には一時7万7000ドル近くまで上昇しました。価格高騰の背景には、トランプ氏の暗号資産推進政策への期待が高まっていることが挙げられます。

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著名な暗号資産アナリスト、佐藤一郎氏(仮名)は、「トランプ氏の勝利は、暗号資産市場にとって大きな追い風となるでしょう。彼の政策によって、ビットコインをはじめとする暗号資産の普及が加速すると予想されます」と述べています。

「戦略的ビットコイン準備金」構想:国家戦略としてのビットコイン

トランプ氏が「ビットコイン超大国」を宣言した直後、共和党のシンシア・ルミス上院議員は“ビットコイン法案”を提出しました。この法案の柱は、アメリカ政府が5年間で最大100万ビットコインを取得し、「戦略的ビットコイン準備金」を創設することです。これは、金(ゴールド)のようにビットコインを国家戦略の要として位置づける画期的な構想です。

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ルミス議員は、「ビットコインは国だけでなく、世界を変革している。先進国で初めてビットコインを国家戦略的に備蓄することで、世界のリーダーとしての地位を確保する」と強調しています。ウォール・ストリート・ジャーナルも、この法案が可決されれば「ビットコインの価値が高まり、価格変動が緩和される可能性がある」と分析しています。

トランプ氏も「戦略的ビットコイン準備金」構想に賛同しており、大統領就任後の政策実現に期待が高まっています。今後のビットコイン市場は、トランプ政権の動向に大きく左右されることになるでしょう。