元アイビーカラー碩奈緒さん、劇症型心筋炎からの生還を語る:早期受診の重要性を訴え

元アイビーカラーのベーシスト、碩奈緒さんが生死を彷徨うほどの闘病生活から生還し、その体験をSNSで発信しています。劇症型心筋炎という命に関わる病気を克服した碩さんの力強いメッセージは、私たちに早期受診の大切さを改めて教えてくれます。

劇症型心筋炎とは?その恐ろしさと碩さんの闘病

劇症型心筋炎は、心臓の筋肉に炎症が起こり、心機能が急速に低下する重篤な病気です。死亡率は20~60%と高く、一刻を争う治療が必要となります。碩さんも、10月上旬に高熱と嘔吐の症状で救急搬送され、心停止に陥るなど危機的な状況に直面しました。

alt 元アイビーカラーのベーシスト、碩奈緒さん。alt 元アイビーカラーのベーシスト、碩奈緒さん。

搬送後、大学病院で心臓にチップを入れる手術などを複数回受け、ICU(集中治療室)で意識不明の状態が続いたそうです。意識を取り戻した後も、誤嚥の危険性から水も飲めず、寝たきり状態が続くなど、壮絶な闘病生活を送りました。

CCUでの過酷な日々、そして回復へ

その後、CCU(循環器専門の集中治療室)に移り、絶食生活を余儀なくされた碩さん。しかし、徐々に食事を取り始め、リハビリを開始。そしてついにCCUを出て、一般病棟に移ることができたのです。

早期受診が命を救う:碩さんからのメッセージ

一命を取り留めた碩さんは、自身の体験を通して、早期受診の重要性を強く訴えています。「もし2日連続で病院に行っていなかったら自宅で亡くなっていたかもしれない」と語る碩さん。劇症型心筋炎は誰にでも起こりうる病気であり、原因もはっきりとは解明されていないそうです。

碩さんが助かったのは、異変を感じてすぐに病院に行ったこと。だからこそ、「自分の体調に異変を感じたら無理せずに病院に行ってほしい」と呼びかけています。

アイビーカラー、そして現在

アイビーカラーは2016年から大阪で活動していたロックバンド。2023年6月に碩さんを含むメンバー3人が脱退し、現在はギターボーカルの佐竹惇さんのソロプロジェクトとして活動しています。彼らの楽曲「街角のラプソディ」は、テレビ東京の「ゴッドタン」「モヤモヤさまぁ~ず2」のエンディングテーマとして使用され、人気を博しました。

まとめ:健康への意識を高めるきっかけに

碩さんの体験は、私たちに健康の大切さを改めて考えさせ、早期受診の重要性を強く印象づけるものです。自身の体に耳を傾け、少しでも異変を感じたら迷わず医療機関を受診しましょう。