マニラ首都圏マカティ市の中心部で、邦人を標的とした拳銃強盗事件が相次いで発生しています。過去1ヶ月で5件目となる今回の事件を受け、夜間の外出における危険性が高まっていると言わざるを得ません。本記事では、事件の概要と背景、そして安全対策について詳しく解説します。
マカティ市中心部で再び邦人強盗事件発生
11月7日午後8時45分頃、マカティ市中心部のチノロセス通りで、邦人2名が拳銃強盗の被害に遭いました。マカティ・メディカル・センター近くの路上で、3人組の犯人にショルダーバッグを奪われたのです。抵抗した1名は転倒し頭部を負傷、もう1名は拳銃のようなものを突きつけられ、抵抗できずにバッグを渡しました。
マカティ市中心部のチノロセス通りで発生した強盗事件現場付近の様子
事件現場は、日本食レストランが集まるマカティ・セントラル・スクエア(旧マカティ・シネマ・スクエア)から車で5分程度の距離。実は、この商業施設周辺でも先日同様の事件が発生しており、近隣住民の不安が高まっています。
過去1ヶ月で5件目、外国人狙いの可能性も
今回の事件を含め、過去1ヶ月で首都圏では同様の強盗事件が5件発生しています。そのうち4件がマカティ市中心部、1件がパラニャーケ市のカジノ施設が集まるエリアで発生しました。マカティ市では、高級ブランド店が立ち並ぶグリーンベルトやマカティ・セントラル・スクエア周辺、歓楽街近くのジュピター通りなどで事件が確認されています。
これらの事件は、外国人を標的にした犯行である可能性も指摘されています。日本人だけでなく、他の外国人も被害に遭っている可能性があり、注意が必要です。
クリスマス期間は特に警戒を!安全対策の徹底を
在フィリピン日本大使館は、クリスマス期間は犯罪が増加する傾向があると警告を発しています。在留邦人、旅行者、出張者に対し、高い防犯意識を持つよう呼びかけています。特に土地勘のない旅行者や出張者は、より一層の警戒が必要です。
専門家からのアドバイス
セキュリティコンサルタントの田中氏(仮名)は、「フィリピンは銃社会であり、銃器を用いた犯罪のリスクは常に存在します。夜間の外出は避け、どうしても必要な場合は複数人で行動し、人通りの多い明るい道を通りましょう。また、高価なアクセサリーやブランド品を身に着けることは控え、現金の持ち歩きも最小限に抑えることが重要です。」と注意を促しています。
まとめ:自身を守るための行動を
マカティ市中心部での邦人強盗事件の多発を受け、夜間の外出にはこれまで以上に注意が必要です。クリスマス期間は犯罪が増加する傾向があるため、防犯対策を徹底し、安全を確保しましょう。この記事が、フィリピンで安全に過ごすための一助となれば幸いです。