いよいよ第二次石破内閣が誕生します。衆議院選挙後の特別国会が11日に召集され、午後には総理大臣指名選挙が行われました。30年ぶりとなる決選投票を経て、石破氏が選出。今晩、第二次石破内閣が発足する見通しです。与党が過半数を持たない少数与党での船出となり、波乱の政権運営が予想されます。
少数与党の苦悩、野党との協力模索
石破首相は、国民民主党の玉木代表、立憲民主党の野田代表と相次いで党首会談を行いました。険しい表情で会談に臨む石破首相の姿からは、少数与党という厳しい状況が見て取れます。「野党の皆様方のご意見を誠実に謙虚に承りながら、ご協力をお願いした次第」と石破首相は述べ、野党の協力を得るための異例の対応を見せています。
石破首相と玉木代表の党首会談の様子
30年ぶりの決選投票、石破首相誕生へ
午後の総理大臣指名選挙は、与党が過半数割れしているため、30年ぶりとなる決選投票となりました。野党側は各党首に投票が分散したため、石破氏が選出される見通しとなりました。初当選の新人議員は意気込みを語る一方、ベテラン議員からは「ドロドロの国会だ」との声も聞かれ、波乱の幕開けとなりました。
玉木代表のスキャンダル、野党結束に暗雲
国民民主党の玉木代表の女性スキャンダルが発覚し、政局は混沌としています。「おおむね事実です。本当に申し訳ありませんでした。」と謝罪会見を開いた玉木代表。今後の進退は両院議員総会に委ねられることになります。石破首相との党首会談では、「年収103万円の壁」の引き上げへの協力を求めていました。
立憲民主党、政治改革に意欲
立憲民主党の野田代表は、石破首相との党首会談で、政治資金規正法の再改正に向けた姿勢を表明。「丁寧な議論を通じて、国会審議が活性化される姿を作り出したい」と述べ、他の野党と協力して政治改革関連法案を提出、協議したい考えを示しました。
不透明な野党共闘、今後の政局は?
玉木代表のスキャンダルに加え、日本維新の会も12月に執行部が交代する予定であり、野党の結束は不透明な状況です。今後の政局がどのように展開していくのか、予断を許さない状況となっています。