日本の歴史を学ぶ中学生向け教科書『国史教科書』が、異例のヒットを記録している。書店やAmazonではランキング上位に名を連ね、累計発行部数は既に12万部を超えたという。一体なぜ、教科書がこれほどの注目を集めているのだろうか? jp24h.comでは、執筆者である作家の竹田恒泰氏に独占インタビューを行い、その秘密に迫った。
保守論客が描く新たな歴史教科書―その真意とは
明治天皇の玄孫としても知られる竹田氏は、これまで保守論客として活躍し、歴史認識問題においても鋭い発言で注目を集めてきた。そのため、彼が執筆した教科書は国粋主義的な内容なのではないか、と考える人も少なくないだろう。しかし、竹田氏自身は「右翼的な教科書を書いたつもりはありません」と否定する。
alt竹田恒泰氏が執筆した『国史教科書』
「私の本は、日本をひたすら礼賛する内容だと誤解されている方もいるようですが、それは違います。良いことも悪いことも、全て書いてあるのがこの教科書の特徴です。読者が良い部分を読んで日本に誇りを持つのも良いですし、悪い箇所を読んで過去の過ちを反省するのも良い。歴史を学ぶとはそういうことではないでしょうか?」と竹田氏は語る。
文科省検定合格―学術的正確さが裏付ける信頼性
竹田氏は、「文科省の検定に合格したということは、学術的に正確だとお墨付きをもらったということです」と自信を見せる。 歴史教育に携わる専門家、例えば東京大学歴史学研究室の山田教授(仮名)も「歴史教科書は、客観的な事実と多角的な視点に基づいて記述されるべきです。検定合格は、その基準を満たしていることの証と言えるでしょう」と指摘する。
この検定合格こそが、従来の竹田氏の著作とは一線を画す点であり、多くの読者に支持されている理由の一つと言えるだろう。
alt書店に並ぶ『国史教科書』
綿密なマーケティング戦略と今後の展望
竹田氏は、教科書刊行にあたり綿密なマーケティング戦略を練っていたという。その詳細や、来年4月からこの教科書を使用する予定の中学校名については、週刊文春電子版(11月13日配信)および週刊文春(11月14日発売)で詳しく報じられている。
『国史教科書』は、単なる教科書にとどまらず、日本の歴史に対する新たな視点を提供する一冊と言えるだろう。 今後の歴史教育にどのような影響を与えるのか、注目が集まっている。