日本一危険な交差点が昭和レトロテーマパークに変身!?池袋の不動産王が仕掛ける驚きの珍スポット

かつて「日本一事故の多い交差点」として悪名高かった東京都豊島区と板橋区の境にある熊野町交差点。今、そこは一風変わった昭和レトロなテーマパークへと変貌を遂げ、SNSを中心に大きな話題を呼んでいます。一体何が起きたのでしょうか?

駐車場から突如現れた謎の空間

山手通りと川越街道が交差する熊野町交差点。以前はただの駐車場だったこの場所に、昨年11月頃から突如として昭和レトロな看板が設置され始めました。その後も看板は増え続け、今年5月頃からは骨董品や人気キャラクターの巨大フィギュアなども登場。今では、黄金に輝く釈迦如来像、薩英戦争で使用されたというアームストロング砲、マツダの三輪トラック、スバル360、実際に使われていたバス停、年代物の餅つき機など、様々な展示物が所狭しと並んでいます。夜にはライトアップされ、まるで観光名所のように多くの人々が訪れるようになりました。

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珍スポット誕生の立役者「池袋の不動産王」

この驚きの空間を作り上げたのは、84歳の加藤正衛さん。本業は不動産業で、最盛期には池袋を中心に22軒ものビルを所有し、「池袋の不動産王」と呼ばれていました。実は、この交差点の空き地も加藤さんの所有地で、その価値はなんと2億5000万円!

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当初は駐車場として貸し出していたそうですが、所有するホーロー看板を壁に展示し始めたところ、写真撮影をする人が増え、駐車中の車を傷つける可能性が出てきたため、今年の5月に駐車場を閉鎖。そして、長年収集してきたコレクションを展示するようになったとのこと。

骨董品への情熱が生んだ昭和レトロ空間

加藤さんは、子どもの頃から古銭や切手を集めるのが好きで、昭和40年頃から本格的に骨董品収集を始めたそうです。かつては池袋で江戸時代の駕籠や鎧などを展示した「歴史発見館」という手作りの博物館を運営していた経験もあるほど、骨董品への情熱は人一倍。今でも自転車で移動中に珍しい看板を見つけると、その場で交渉を試みることもあるそうです。

熊野町交差点の珍スポットは、まさに加藤さんの骨董品への愛情と、地域への貢献意識が融合したユニークな空間と言えるでしょう。危険な交差点から一転、人々を笑顔にする新たな名所へと生まれ変わった熊野町交差点。一度訪れて、昭和レトロな世界観に浸ってみてはいかがでしょうか?