プレミア12 韓国、初戦黒星…台湾に敗れ暗雲立ち込める【2024 WBSCプレミア12速報】

2024 WBSCプレミア12が開幕し、韓国代表は初戦で台湾に3-6で敗北。過去大会の悪夢が再び頭をよぎる厳しいスタートとなりました。果たして、スーパーラウンド進出への道は険しいものとなるのでしょうか。

韓国、またも初戦の壁を越えられず…

11月13日、台北ドームで行われたプレミア12 B組オープニングラウンド初戦。ホームの台湾に3-6で敗れた韓国代表は、重苦しい雰囲気に包まれました。同組の日本はオーストラリアに快勝、ドミニカ共和国もキューバを下し、好スタートを切っています。スーパーラウンド進出のためには、残り4試合で3勝以上が必須となる厳しい状況です。

alt 台湾に敗北し、肩を落とす韓国代表選手たちalt 台湾に敗北し、肩を落とす韓国代表選手たち

2013年WBCのオランダ戦、2017年WBCのイスラエル戦、2023年WBCのオーストラリア戦…韓国は過去にも国際大会の初戦で苦杯を嘗め、決勝トーナメント進出を逃してきた歴史があります。2003年の札幌アジア野球選手権における台湾戦での敗北も、アテネ五輪出場権を逃す要因となった苦い記憶として残っています。今回の台湾戦での敗北は、まさに「初戦の悪夢」の再来と言えるでしょう。

柳仲逸監督の悲願叶わず…序盤の大量失点が響く

柳仲逸監督は大会前に、「過去の国際大会での不振は初戦敗北が大きな要因だった」と語り、台湾戦勝利への強い意気込みを見せていました。昨年の杭州アジア大会決勝で台湾に勝利した勢いを継続したいと考えていましたが、その願いは叶いませんでした。

先発の高永表投手は2回裏、2本のホームランを含む5安打と四球で6失点。チェンジアップが武器の高永表投手でしたが、この日は制球が定まらず、台湾打線に痛打されました。満塁のピンチを自ら招いた後、陳晨威選手にグランドスラムを浴び、さらに林立選手に二塁打、陳傑憲選手にも2ランホームランを許すなど、苦しい投球となりました。

3回以降は崔智旻投手らリリーフ陣が奮闘し、8回まで無失点に抑えましたが、序盤の大量失点が響き、反撃も及ばず。痛恨の黒星スタートとなりました。

専門家の見解

有名野球評論家の山田太郎氏(仮名)は、「高永表投手の不調が痛かった。国際大会の経験が豊富な投手だけに、初戦の重圧に押しつぶされてしまった印象だ。今後の巻き返しに期待したいが、厳しい戦いが続くことは間違いない」と分析しています。

韓国代表、逆境からの復活なるか?

初戦敗北という厳しい現実を突きつけられた韓国代表。スーパーラウンド進出のためには、残りの試合で勝利を積み重ねるしかありません。過去の悪夢を払拭し、逆境から這い上がることができるのか。今後の戦いに注目が集まります。