送検では“驚愕の行動”に…暴露系インフルエンサー・Z李の「2年越し逮捕」裏にある当局の2つの狙い


バイクを盗まれた仕返しに……

警視庁暴力団対策課は11月14日までに、住居侵入の疑いで田記正規容疑者(43)や沢口孝侑容疑者(38)、RIZIN出場歴を持つ格闘家の宿輪(しくわ)幸治容疑者(33)ら男5人を逮捕した。田記容疑者はX(旧Twitter)で90万人を超えるフォロワーを持つアカウント「Z李(ジェットリー)」の運営メンバーの1人とされている。

【画像】完全に素顔を隠して…送検される「Z李」運営メンバーが報道陣を前にとった“驚きの行動”

「田記容疑者らは’22年11月、東京・江戸川区内にある40代男性が暮らすマンションの一室に侵入。そこで1時間以上にわたり居座ったといいます。その理由としてZ李メンバーが所有するバイクが盗まれており、彼らは自費で300万円の懸賞金をかけて情報を集めていました。バイク奪還までの過程はXに投稿されており、それも証拠の一つとなったようです」(捜査関係者)

窃盗品を取り戻すためとはいえ、自身も犯罪に手を染めてしまった田記容疑者たち。11月15日、送検される田記容疑者はバスによる集団送検には姿を見せなかった。一人で護送車の後部座席に乗せられると、報道陣から隠れるように身をかがめていた。

◆「空白の2年間」を経ての逮捕劇

Z李メンバーらはかねてから、SNS上で有名経営者の犯罪疑惑行為の告発やホストの迷惑行為の追及など、さまざまな“暴露”を行い、その過激さで人気を博してきた。また、定期的に炊き出しを行ったり保護猫を集めた猫カフェを運営するなど慈善活動も展開。一部では“ダークヒーロー”として熱烈な支持者を抱えていた。

それだけに、彼らの逮捕は主にSNS上で大きな注目を集めている。しかし、ここで気になるのは、捜査当局はなぜ2年越しに逮捕に踏み切ったのか、というポイントだ。Z李は自身のXにバイク窃盗の犯人を追い詰める様子をアップしており、そういった物証から逮捕のハードルは高くないように思える。わざわざこのタイミングで逮捕に踏み切った背景について、「2つの狙いがある」と語るのは、前出の捜査関係者だ。

「もちろん逮捕につながる証拠が固まったことが一番の理由ですが、それ以外にも狙いはあります。一つ目は、日本各地で被害が急増している『トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)』との絡みです。SNSを中心に急増する闇バイトを取り仕切っているとされるトクリュウですが、Z李メンバーは彼らとの繋がりも疑われている。Z李のメンバーが本当にトクリュウと繋がっているかはわかりませんが、何かしらの端緒を掴みたい狙いはあるでしょう」

もう一つは、加熱する“SNS暴露”への牽制だ。

「今年5月にはXアカウントの『滝沢ガレソ』が有名芸能人夫婦の離婚説を投稿。根拠のない情報だったにもかかわらず、投稿は大きな反響を呼び、本人たちへの誹謗中傷騒動に発展しました。匿名性の高いSNSの性質上、『言ったもの勝ち』になってしまうことが多い。今回の有名暴露系インフルエンサーの逮捕は、そういった間違った流れへの牽制も目的ではないでしょうか」(同前)

さまざまな思惑が渦巻く今回のZ李逮捕劇。今後も全容解明のため、捜査が続く。

FRIDAYデジタル



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