韓国女子サッカー、劣悪な環境に国際的な非難!更衣室はテント、待遇も10年間据え置き…

韓国女子サッカー界の劣悪な環境が、国際的な注目を集めています。目隠しのないテントでの着替えを強いられた選手たちの現状に、韓国プロサッカー選手協会会長の池笑然選手も声を上げ、改善を求めています。jp24h.comでは、この問題の実態と今後の展望について詳しく解説します。

テント更衣室の実態:国際大会でも劣悪な環境

2024年8月、韓国で開催された全国女子サッカー選手権で、選手たちは驚くべきことに、目隠しさえもないテントやトイレで着替えを強いられました。この大会は韓国国内で最大規模の女子サッカー大会であるにもかかわらず、適切な更衣室が用意されていなかったのです。この事実は、韓国プロサッカー選手協会によって暴露され、国際プロサッカー選手会(FIFPRO)も公式ホームページでこの状況を非難しました。

更衣室のテント更衣室のテント

韓国のスポーツジャーナリスト、パク・ミンソ氏(仮名)は、「このような環境は選手たちの尊厳を傷つけるだけでなく、パフォーマンスにも悪影響を及ぼす可能性がある」と指摘しています。

池笑然選手が現状に苦言:「米国なら大変なことになる」

シアトル・レインFCに所属し、韓国プロサッカー選手協会会長を務める池笑然選手は、この現状に強い危機感を抱いています。「外国ならば大騒動になるところだが、いつからか韓国の選手たちは平気でこれを受け入れている」と語り、長年放置されてきた問題への意識改革を訴えました。

10年間据え置きの待遇:改善への道のりは遠い?

劣悪な環境は更衣室問題だけではありません。WKリーグ(韓国女子実業サッカー)の選手の年俸は、なんと10年間も据え置かれたままです。名目上の最高年俸は5000万ウォン(約550万円)で、2009年に設定されたまま更新されていません。新人選手に至っては、ドラフト順位によって3000万ウォンもしくは2000万ウォンと、さらに低い金額しか受け取れません。

スポーツ経済学者、キム・ヨンジン氏(仮名)は、「待遇の低さは、優秀な選手の海外流出を招き、韓国女子サッカー全体のレベル低下につながる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

今後の展望:変化への期待と課題

池笑然選手は、「声を上げたら、悪く言われるのは当たり前のことだ。今は本当の現実を見て、気づくべき時だ」と述べ、現状を変えるためには声を上げ続けることが重要だと強調しています。FIFPROによる国際的な非難も受けて、韓国サッカー協会は改善策を検討せざるを得ない状況となっています。

しかし、長年根付いてきた慣習や意識を変えるには、時間と努力が必要です。選手、協会、そしてファンが一体となって、より良い環境づくりに向けて取り組んでいくことが求められています。

この問題は、単にスポーツ界の問題にとどまらず、韓国社会全体の男女平等意識を問うものでもあります。今後の動向に注目が集まります。