イーロン・マスク氏が率いるニューラリンク社が開発した、脳にチップを埋め込み思考でコンピュータを操作する技術が世界中で話題となっています。今回は、日本人として初めて、ヒト臨床試験の被験者第一号であるノーランド・アーボー氏に独占インタビューを行い、ニューラリンクの驚くべき実態と未来への展望について迫ります。
ニューラリンクで人生が激変！
ニューラリンク被験者第一号のノーランド・アーボー氏
事故で四肢麻痺となったアーボー氏は、以前は口にくわえた棒でiPadを操作していました。長時間の作業は大きな負担でしたが、ニューラリンクによって思考でパソコンを操作できるようになり、人生が大きく変わりました。
アーボー氏と母親のミアさん
「家族からの自立」が最大の変化だと語るアーボー氏。今ではメッセージのやり取りはもちろん、語学学習にも励み、将来的には仕事にも繋げたいと考えています。ニューラリンクは彼に未来への希望を与えたのです。
驚異のスピードと可能性
1日約10時間使用し、2～3回の充電が必要ですが、ワイヤレス充電器で外出先でも充電可能です。ニューラリンク提供のアプリ「ウェブグリッド」では世界最速記録を保持しており、脳チップの連続使用記録も更新し続けています。
アーボー氏は、フランスで開催されたスピードチェス世界大会にも参加。数百人の観客の前で、思考だけでチェスをプレイする様子を披露しました。「脊髄損傷後、海外旅行は不可能だと思っていた」と語るアーボー氏にとって、この経験は大きな感動をもたらしました。
課題と更なる進化
施術後、電極の一部が抜けてしまうという不具合が発生しましたが、プログラムの書き換えにより性能は向上しました。 ニューラリンク社によると、人間の脳の収縮幅が想定以上だったことが原因とのこと。2人目の被験者では、縫い付けの深さを調整することで改善されたそうです。
著名な脳神経外科医である佐藤先生（仮名）は、「ニューラリンクの技術は革新的だが、安全性と長期的な影響については更なる研究が必要だ」と指摘しています。
ニューラリンク社は、盲目の治療を目的とした「ブラインドサイト」の開発も進めています。カメラの画像を脳に直接送り込むことで、視力回復の可能性を追求しています。
未来への希望
ニューラリンクは、医療分野に革命をもたらす可能性を秘めています。思考で機器を操作できるようになれば、身体的な障害を持つ人々の生活の質が飛躍的に向上するでしょう。
アーボー氏は、「次は日本に行きたい」と熱く語っています。ニューラリンクの進化は止まりません。未来への希望に満ちたこの技術が、世界をどのように変えていくのか、今後も注目が集まります。
