兵庫で知事と市町長の懇話会 「温かい心の兵庫取り戻して」との声も


【写真】市町長との懇話会に出席する斎藤知事

 酒井市長は、再選への祝意を述べた上で、知事のパワーハラスメントなどの疑惑が文書で告発された問題が引き続き県議会などで議論される状況に触れ、「市町は県との連携なくして解決できない課題がある。混乱が続くと困る。県政が前に進むよう最善の努力をお願いしたい」と要望した。

 さらに「このたびの選挙では事実と違うのではと思われることが流布され、人権、プライバシーに関わることが見受けられた。(選挙後に)県議が辞職されたのは誹謗中傷で議員が続けられなくなったと聞いている。兵庫の民主主義が壊れてしまうと心配している」と懸念を示した。

 斎藤知事は会合の冒頭、文書告発問題による県政の停滞を陳謝した上で「文書問題も大切。一方でより良い施策、事業をやってほしいという声が大変強い。それぞれの市町にうかがいたいと思うので、現場の状況を教えていただきたい」と応じた。

 知事選の終盤、酒井市長ら有志の県内22市長は、落選した稲村和美・前同県尼崎市長が適任とする意向を表明。斎藤知事にとっては、県内首長との関係修復も課題となっている。【幸長由子】



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