近年の急激な円安傾向を受けて、韓国では物価高騰の中でも費用対効果を重視する消費者が増加しています。その結果、ホームショッピングで販売されるお得な日本旅行パッケージが空前のブームとなっています。本記事では、韓国における日本旅行人気の現状と、各ホームショッピング会社の動向を詳しく解説します。
韓国で日本旅行ブーム到来!その背景とは?
韓国では、2022年以降の円安傾向を追い風に、日本旅行への関心が急上昇しています。複数のホームショッピング会社で、日本旅行商品の問い合わせ件数が全体のトップを占めるなど、その人気は顕著です。物価上昇が続く中でも、円安によって日本旅行がより身近になったことが大きな要因と言えるでしょう。
韓国の仁川国際空港
GSショップ、ロッテホームショッピングで日本旅行が首位に
GSリテールが運営する「GSショップ」では、2024年の日本旅行商品に関する問い合わせが約9万件に達し、全体の23%を占めています。国別で比較すると、日本が最も人気という結果になりました。ロッテホームショッピングでも同様の傾向が見られ、問い合わせの40%が日本旅行商品となっています。特に旅行需要が高まる1月には問い合わせが70%増加、7月にも40%増加しました。人気の旅行先は大阪、沖縄、北海道など、韓国でも知名度の高い定番の観光地です。
ホームショッピング各社、日本旅行商品でしのぎを削る
各ホームショッピング会社は、この日本旅行ブームを捉え、様々な工夫を凝らした商品を展開しています。
ロッテホームショッピング:人気の北海道、沖縄パッケージ
ロッテホームショッピングでは、北海道や沖縄のパッケージツアーが特に人気です。例えば、11月17日に放送された北海道4日間パッケージには2000件、6月に放送された沖縄旅行には3000人以上の問い合わせが殺到しました。
CJオンスタイル:家族向けパッケージが好評
CJオンスタイルでは、家族旅行向けの日本旅行パッケージが人気を集めています。8月3日に放送された大阪4日間パッケージは、放送時間60分間で2200件以上の予約問い合わせが寄せられました。夏休み期間と円安が重なり、爆発的な人気となったようです。年末年始の海外旅行需要を見込み、今後も日本旅行パッケージの販売に力を入れていく方針です。
現代ホームショッピング:北海道温泉旅行に1万件の問い合わせ
現代ホームショッピングでは、11月3日と17日に放送された北海道の温泉ホテルパッケージに、なんと1万件もの問い合わせが殺到しました。これは予想の3倍以上という驚異的な数字です。同社は12月にも北海道のパッケージ商品を放送予定で、冬の旅行需要を取り込む戦略です。
北海道の美しい景色
まとめ:円安を追い風に、韓国の日本旅行人気は今後も継続か?
円安を背景に、韓国ではホームショッピング経由の日本旅行が一大ブームとなっています。各社は、それぞれの強みを活かした商品展開で顧客の獲得に力を入れており、この傾向は今後も続くと予想されます。今後の各社の動向、そして円相場の推移に注目が集まります。