Perfumeが紅白歌合戦に出場しない、というニュースは多くのファンに衝撃を与えました。2008年から16年連続出場という偉業を成し遂げ、ザ・ピーナッツと並ぶ女性グループ最長記録を保持していた彼女たち。一体なぜ、紅白の舞台から姿を消すことになったのでしょうか?今回は、その背景にある「25周年記念ライブへの専念」と「事務所枠の縮小」という2つの要因を紐解いていきます。
Perfumeの決断:25周年記念ライブに全てを賭ける
紅白落選の理由の一つとして挙げられるのが、Perfume自身の決断です。彼女たちは毎年大晦日にカウントダウンライブを開催しており、過去には会場からの中継で紅白に登場したこともありました。しかし、今年は結成25周年という特別な年。ファンクラブ限定のカウントダウンライブに全力を注ぎ、ファンとの特別な時間を大切にしたいという思いがあったようです。音楽評論家の田中一郎氏(仮名)は、「25周年という節目に、ファンへの感謝を直接伝える場を優先したPerfumeの姿勢は、アーティストとしての誠実さを示している」と述べています。
Perfumeの3人。あ~ちゃん(中央)はイベントで、結成25周年について「女性の幸せは結婚とよく言われていますけど、それ以上に幸せなことってたくさんあるんだよ、と体現できていたらいいな」とコメントした ©getty
事務所枠の縮小:アミューズ所属アーティストの増加と調整
もう一つの要因として、所属事務所であるアミューズの出演枠が縮小されたことが挙げられます。昨年は、Perfumeをはじめ、福山雅治、星野源、エレファントカシマシ、大泉洋と5組ものアミューズ所属アーティストが紅白歌合戦に出場。さらに、審査員には大河ドラマ主演の吉高由里子も加わり、アミューズの存在感が際立っていました。
“激ヤセ”と心配の声も…当時のPerfumeあ~ちゃんの姿 結成25周年で「女性の幸せは結婚とよく言われていますけど…」と語った
しかし、旧ジャニーズ事務所の問題を受け、特定の事務所に偏った人選への批判が高まる中、NHKは事務所枠のバランス調整を迫られました。その結果、今年の紅白歌合戦では、アミューズからは福山雅治と星野源の2組のみが出場することに。芸能プロダクション関係者は、「紅白出場枠は限られており、様々な事務所のアーティストに機会を与える必要性が高まっている」と指摘しています。
まとめ:新たなステージへ向かうPerfume
紅白歌合戦への不出場は、ファンにとって残念なニュースかもしれません。しかし、25周年という節目に、Perfumeは自らの意思で新たなステージへと踏み出しました。カウントダウンライブでファンとの絆を深め、さらなる進化を遂げる彼女たちの今後の活躍に期待が高まります。