ヒロイン「松本穂香」が“小粒”“軽量級”と呼ばれても…「嘘解きレトリック」が堅調で「月9」の新路線


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 月9といえばフジの看板ドラマ枠であり、木村拓哉(52)や織田裕二(56)、福山雅治(55)など当代を代表する俳優たちが主演を務めてきた。ところが、「嘘解きレトリック」は鈴鹿央士(24)と松本穂香(27)のW主演で、脇を固めるのも大倉孝二(50)、磯山さやか(41)、今野浩喜(45)……と決して豪華とは言えない。11月25日放送の第8話のゲストは有森也実(56)と唐田えりか(27)だった。民放プロデューサーは言う。

「確かに派手なキャスティングではありませんが、それぞれがいい味を出しています。寸借詐欺を疑われる有森も、寸借詐欺をしようとして鹿乃子(松本)に諭され涙を流して去って行く唐田も、出演はごく短い時間でしたが印象に残る演技でした。なにより全体を通して後味がいいことが高評判に繋がっているのだと思います」

 時代設定が昭和初期のため、それに見合ったロケ先で撮影している。それゆえ絵づくりは安っぽくなっていない。

「茨城のワープステーション江戸など遠方でのロケが多いので撮影は大変だと思いますが、そのおかげでセットが安っぽくないとSNSでも評価されています。また、昭和初期の人情味溢れるほっこり感も話題になっているようです」

 一方、業界では別のことが話題になっているという。

ベテランスタッフ勢揃い

 さすがに100年前の昭和初期を実際にご存知の方はいないが、古き良き時代を知っている人たちが作っているわけだ。昭和が気になる若い世代の気を引いたのも、それが要因かも知れない。とはいえ、なぜ大御所スタッフばかりになったのだろう。

「フジに限った話ではありませんが、40代や50代は地上波に見切りをつけて配信系に行ったり独立したりと、辞めていく人が少なくありません。そんな中、出番が減った大御所スタッフの頑張りで評判を上げたということかもしれません。彼らは社員ですからギャラが必要ありませんし……」

 その代わり、大御所の俳優はいない。



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