闇バイトの実態：甘い言葉に潜む危険、人生を棒に振るリスクとは？

闇バイト。手軽に稼げると謳う甘い言葉に誘われ、犯罪に手を染める若者が後を絶ちません。連日の報道でもその危険性が叫ばれていますが、なぜ彼らは闇バイトに手を出すのでしょうか？この記事では、闇バイトの実態を紐解き、その背後に潜むリスク、そして人生を棒に振るかもしれない危険性について深く掘り下げます。

闇バイトの入り口：SNSだけじゃない、身近な危険

闇バイトの募集は、SNSが主な温床と思われがちです。しかし、警察庁の調査によると、2023年に特殊詐欺に関与した若者のうち、SNS経由は全体の4割ほど。意外にも、「知人の紹介」が3割以上を占めています。さらに、正規の求人サイトを経由したケースも存在するのです。アルバイト探しで利用するサイトやアプリにも、闇バイトの魔の手が忍び寄っている現実を忘れてはいけません。例えば、短期アルバイトの求人アプリ「タイミー」でも、闇バイト募集が確認された事例がImpress Watchで2024年11月8日に報じられています。

闇バイト募集のイメージ

闇バイトに手を出す若者たち：その背景にあるもの

筆者の取材経験から、闇バイトに関わる若者には共通点が見られます。それは、学歴が低く、将来への展望が描きにくいという点です。「一攫千金」のチャンスに目がくらみ、刹那的な行動に出てしまう傾向があります。今夏、関東地方で発生した連続強盗事件の逮捕者も、経済的に不安定な若者が多いという共通点がありました。

楽して稼ぎたい欲望：若者の本音

法務省の調査によれば、「楽して稼ぎたい」という意識は、特に若年層に根強いことが明らかになっています。2021年の調査では、20代の約半数が「汗水流して働くより、楽に金を稼げる仕事がしたい」と考えていると回答しました。この背景には、社会への不満や将来への不安など、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられます。

お金のイメージ

闇バイトの末路：逮捕、そして人生の転落

闇バイトは、決して「楽して稼げる」仕事ではありません。犯罪に加担すれば、逮捕のリスクは常に付きまといます。初犯であっても、厳罰に処される可能性は高く、人生を棒に振ってしまう危険性があるのです。現役の保護観察官によると、児童養護施設出身など、社会経験の少ない若者が闇バイトに巻き込まれやすいとのこと。世間知らずで判断力が未熟な彼らは、巧みな言葉に騙され、犯罪の片棒を担がされてしまうのです。