日本列島に本格的な冬の寒波が到来しています。北海道では既に今シーズン最低気温を記録し、週末にかけては大雪となる恐れも。各地の状況と今後の見通し、注意点などを詳しく解説します。
北海道で今シーズン最低気温を記録!各地で冬日続く
5日(木)、北日本を中心に冷え込みが強まり、北海道の中標津空港では-13.4℃と、今シーズン全国で最も低い気温を記録しました。全国914の観測地点のうち、287地点で冬日となるなど、厳しい寒さが続いています。これは1週間連続で200地点以上が冬日となっている状況です。釧路でも-7.7℃、長野県の菅平では-6.8℃を観測するなど、各地で厳しい冷え込みとなりました。
北海道の雪景色
さらに冷え込む週末、東京でも初冬日の可能性
6日(金)は東日本を中心に冷え込みがさらに厳しくなり、東京の小河内では0℃と、氷が張るほどの寒さが予想されています。予想よりも気温が下がれば、都内で今シーズン初めての冬日となる可能性も。関東地方にお住まいの方も、万全の防寒対策が必要です。
週末は真冬並みの寒気に!大雪への備えを
週末にかけては、真冬並みの寒気が日本列島に流れ込みます。6日(金)は発達した低気圧が北日本を通過するため、東北の日本海側では瞬間的に30mの暴風が吹き荒れる予想。その後、北海道や東北北部では平野部でも積雪が急増する恐れがあります。気象情報に注意し、不要不急の外出は控えましょう。
東日本の山沿いでも大雪の恐れ、交通への影響に注意
今回の寒気の影響は、北日本だけでなく東日本、西日本にも及ぶ見込みです。北陸地方では平野部でも積雪の可能性があり、山沿いではさらに雪が強まることも。被災地の能登半島では特に8日(日)に雪が降りやすくなる予報が出ており、復旧作業にはより一層の防寒対策が必要です。
また、関越道や上信越道付近では大雪による通行止めの可能性もあるとネクスコ東日本が発表しています。中国山地など西日本の峠道でも積雪が予想されるため、車の運転には冬用タイヤを必ず装着し、最新の交通情報を確認しましょう。「日本気象協会」の専門家、佐藤氏も「特に山間部では大雪による交通障害の危険性が高いため、早めの備えが重要」と警鐘を鳴らしています。
太平洋側は冬晴れ続く、東京では記録的な晴天に
日本海側で雪が降る一方で、太平洋側では冬晴れが続いています。東京都心では日照時間が5時間以上となる日が13日連続しており、これは今年最長記録。今後も晴天が続く見込みで、この記録はさらに更新される見通しです。乾燥も進むため、喉や肌のケア、火の取り扱いには十分注意しましょう。