国民玉木氏が「不倫問題」で3カ月役職停止の裏側…賛否交錯、来夏「政治決戦」で国民民主の浮沈に直結


 「103万円の壁」引き上げなどを巡り、与党の自民・公明両党との税制改正協議が大詰めを迎える中、“主役”のはずの玉木氏の「謹慎」処分について、国民民主党内から「今後の与党との交渉力や発信力の低下」(幹部)を不安視する声が出る一方、他野党からも「『宙釣り国会』での与野党攻防の迷走を加速させかねない」との厳しい指摘が相次ぐからだ。

 しかも、玉木氏の代表復帰のタイミングを巡り「来年の3月3日は、ちょうど通常国会での来年度予算案の衆院通過で与野党攻防が大詰めを迎える時で、政治的意図がミエミエ」(政治ジャーナリスト)との臆測も広がる。このため、中央政界では「玉木氏の処分に対する国民の反応次第で、来夏の政治決戦での国民民主の浮沈が決まる」(自民長老)との見方が支配的だ。

 今回の玉木氏の「処分」を受け、同氏の代表復帰までは、古川元久代表代行(元国家戦略担当相)が代表の職務を務める。古川氏は玉木氏と同じ旧大蔵省(現財務省)のキャリア官僚出身で、同省入省は玉木氏の5期先輩。加えて、旧民主党政権では国家戦略担当相など要職を歴任しており「経歴をみれば明らかに玉木氏より格上」(政治ジャーナリスト)だ。

 それだけに、国民民主党内からも「古川氏は今後、玉木氏に相談しないで対与党協議を進める構えだ」(同党政調幹部)との声が相次ぐ。



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