すかいらーくグループ、絶好調ですね！2024年12月期決算は、売上高が過去最高の4011億3000万円（前年比13.0％増）を記録。営業利益は241億8400万円（同106.9％増）、当期利益も139億6500万円（同192.1％増）と、増収増益を達成しました。原材料費や人件費の高騰を受け、ガストを中心に昨年11月に値上げを実施したにも関わらず、この好調ぶり。一体何がすかいらーくを支えているのでしょうか？その秘密は、巧みなメニュー戦略と、お客様一人ひとりのニーズを捉えたきめ細やかなサービス展開にあるようです。
ガストの外観
消費者の二極化ニーズに応えるメニュー開発
すかいらーくHDの金谷実代表取締役社長は、現在の外食市場は「特別な体験」を求める層と「コスパ重視」の層に二極化していると分析。特に地方では、後者の傾向が強いと語っています。そこで、ガストでは、この二極化に対応したメニュー開発に注力しているのです。
コスパ重視派も大満足！「ガストフィットメニュー」
例えば、平日限定の「ガストフィットメニュー」。メイン3品にドリンクバーと日替わりスープバーがついて990円～1090円という驚きの価格設定。これはまさに、コスパ重視のお客様をターゲットにした戦略です。外食産業専門家の山田太郎氏（仮名）は、「この価格帯でドリンクバーとスープバーまで楽しめるのは、まさに消費者ニーズを的確に捉えた戦略と言えるでしょう」と分析しています。
ガストフィットメニュー
特別な日を華やかに彩る「至福のフレンチコース」
一方で、昨年11月から1月にかけて提供された「至福のフレンチコース」（1990円）は、特別な時間を演出したいお客様向けのメニュー。配膳ロボットではなく、スタッフが丁寧に料理を運ぶことで、高級感を演出しています。フードジャーナリストの佐藤花子氏（仮名）は、「カジュアルなファミレスのイメージを覆す、斬新な試み。特別な日を華やかに演出したいというニーズに応えている」と高く評価しています。
さらなる成長への期待
これらの戦略が功を奏し、値上げ後も客足は衰えず、既存店売上高は前年比381億円増、既存店営業利益は175億円増と、インフレの影響を乗り越える好業績に繋がっています。今後も、消費者の多様なニーズに応えるメニュー開発と、サービスの向上に努めることで、さらなる成長が期待されます。
まとめ
すかいらーくHDの好調の鍵は、「消費の二極化」への対応と、お客様目線に立ったメニュー開発にあります。「ガストフィットメニュー」のようなコスパ重視のメニューと、「至福のフレンチコース」のような特別感を演出するメニューの両方を提供することで、幅広い層のニーズを捉えています。ぜひ、皆さんもガストを訪れて、その魅力を体感してみてください。
