シリアの崩壊後、アサド元大統領が所有していたとされる高級車コレクションの動画がインターネット上で拡散し、話題を呼んでいます。首都ダマスカスにある元大統領の主要宮殿近くのガレージに保管されていたとみられるこれらの車は、世界的に有名な高級車ブランドがずらりと並び、その贅沢ぶりが改めて注目されています。
ダマスカスの秘密ガレージに眠る高級車たち
流出した動画の一つは、ダマスカス西部メッゼ地区北部の倉庫内で撮影されたものと見られ、40台以上の高級車が保管されている様子が映っています。300万ドル(約4億5000万円)以上で取引されることもある赤いフェラーリF50をはじめ、ランボルギーニ、ロールスロイス、ベントレーなど、錚々たる顔ぶれが確認できます。少なくとも1台にはダマスカスのナンバープレートが装着されているのが見て取れます。
赤いフェラーリF50を含む高級車コレクション
別の動画では、ガレージ内を歩く人々が撮影したとみられる映像から、同様のコレクションが確認できます。これらの動画は、シリア情勢の混乱とアサド政権崩壊後の様子を伝える貴重な資料と言えるでしょう。自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「このコレクションは、アサド政権の権力と富の象徴と言えるでしょう。一般市民の生活とはかけ離れた世界を垣間見ることができます」と語っています。
アサド元大統領、ロシアへ亡命か
先にロシア高官がCNNの取材に対し、反体制派の攻勢を受け、アサド元大統領とその家族がモスクワに到着し、亡命を認められたと明らかにしていました。この報道と、今回流出した車コレクションの動画を併せて考えると、アサド元大統領がシリアを去る際に、これらの高級車を置いて行ったことが推測されます。
ガレージに保管されている高級車
これらの高級車の今後についてはまだ明らかになっていませんが、シリアの混乱を物語る象徴的な存在として、引き続き注目が集まりそうです。
シリアの未来と高級車コレクションの行方
アサド政権崩壊後のシリアは、未だ混乱の中にあります。この高級車コレクションは、かつての政権の栄華と、現在の国の状況を対比させる象徴的な存在と言えるでしょう。これらの車の行方、そしてシリアの未来に、世界からの関心が寄せられています。