11月1日に放送された情報番組『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系、以下『旅サラダ』)は、伊豆大島や高知県の美しいロケ映像で視聴者に安らぎを提供しました。しかし、番組レギュラーの勝俣州和氏の振る舞いに対して、一部の視聴者から不満の声が上がっており、SNS上では活発な議論が交わされています。彼の独特な番組への向き合い方が、土曜の朝に何を求めるかという視聴者側の期待との間にギャップを生じさせているようです。
白洲迅の好評リポートと勝俣州和へのXでの批判
この日の放送では、俳優の白洲迅氏がゲスト出演し、伊豆大島を訪れる様子が紹介されました。中学時代に海洋高校の見学で大島を訪れた経験があるという白洲氏は、郷土料理の「くさや」を味わい、四輪バギーで森林を駆け抜けるなど、ロケを満喫。彼の落ち着いたリポートは、視聴者から「好感が持てる」と高く評価されました。
しかし、その一方で、放送後にはX(旧Twitter)上で勝俣州和氏への批判的な意見が相次ぎました。視聴者からは具体的に以下のような不満が寄せられています。
- 「勝俣氏随分うるさいっすね」
 - 「勝俣は心の中で呟けばいいことを全部喋る。笑い声もうるさい。スタジオでゲストが話してる途中で口を挟んで遮る」
 - 「勝俣さん、天気予報はニュース同様、公式なアナウンスなので、静かにしていてくれ」
 
特に、スタジオで白洲氏がロケについて語っている最中に勝俣氏が割り込むように質問したり、話を始めたりする場面や、天気予報で北日本の荒天が伝えられた際の「えっ!」という過剰な反応(オーバーリアクション)が、多くの視聴者の目に留まったようです。
旅サラダ出演中の勝俣州和。番組でのオーバーリアクションやトーク割り込みが視聴者の間で議論に。
番組のベテランとしての勝俣州和と過去の経緯
勝俣州和氏は2011年から『旅サラダ』にレギュラー出演しており、2024年9月に長年総合司会を務めていた神田正輝氏が卒業して以降は、番組内で最も古株の存在となっています。そのキャリアの中で、彼の振る舞いがSNSをざわつかせることは今回が初めてではありません。
過去にも、ロケ映像が流れる際にワイプ(小窓)越しに大きな声で笑うことが多く、「うるさい」という指摘が度々見受けられました。芸能記者は、「勝俣さんとしても、番組を盛りあげようとしてのことなのでしょうが、気になった人もいたのでしょう」と、彼の行動が番組を活気づける意図から来ていることを指摘しつつも、それが必ずしも全ての視聴者に受け入れられているわけではない現状を伝えています。番組の顔とも言えるベテランだからこそ、その言動はより注目を集める傾向にあります。
「遊び場」としてのテレビ、勝俣州和の独特な仕事観
勝俣州和氏といえば、季節を問わず七分丈のズボンを着用し、常にハイテンションなキャラクターとして広く認知されています。2025年には還暦を迎える彼ですが、仕事に対する独特なスタンスを持っているようです。
2025年2月の『女性自身』のインタビューで、勝俣氏は「テレビは、いちばん好きな遊び場です。仕事と思うから疲れるんですよ。発表の場、学芸会ですから」と語っており、肩ひじ張らず、テレビの仕事を心から楽しんでいる様子を明かしています。実際に、9月13日から『WEST.』の濱田崇裕氏が番組の中継コーナーに就任した際も、勝俣氏が初リポートで冗談を飛ばし、濱田氏の緊張を和らげる場面がありました。このように、彼の明るい言動がポジティブに作用する状況も確かに存在します。
視聴者が求める「土曜の朝」の番組像
勝俣州和氏の明るく活発なキャラクターは、番組を盛り上げる上で重要な要素である一方で、土曜日の朝という時間帯に視聴者が求める番組の雰囲気との間に、時としてミスマッチが生じることがあります。
「週末の朝は元気に迎えたいが、元気すぎるのも考えものか」という意見があるように、多くの視聴者は週末の始まりに、情報収集とともに落ち着いた安らぎを求めています。彼らのニーズは、過剰なリアクションやトークの割り込みではなく、ゆったりとした時間の流れや、心地よい会話にあるのかもしれません。番組を盛り上げようとする勝俣氏の熱意と、視聴者が朝のひとときに求める「落ち着いた空気」とのバランスが、今後の『旅サラダ』にとって重要な課題となるでしょう。
					




