自民党の憲法改正に臨む態勢が13日、固まった。憲法改正推進本部長に細田博之元幹事長、事務総長に根本匠前厚生労働相、事務局長に山下貴司前法相をそれぞれ充てる。改憲議論の舞台となる衆院憲法審査会の会長には佐藤勉元国対委員長を起用し、与党筆頭幹事は新藤義孝元総務相が留任する。
細田、根本両氏は再登板で、昨年3月には自衛隊明記など4項目の党改憲案をまとめた。細田氏は首相の出身派閥の細田派(清和政策研究会)会長で、憲法にも精通するベテラン。実務能力に定評のある根本、山下両氏がサポートする。
佐藤氏は国会対策の経験が豊富で、野党幹部と太いパイプを築いている。首相に近い新藤氏は、先の国会で粘り強く野党側と交渉を重ねたことが評価され、留任となった。ともに与野党調整の手腕に期待がかかる。