小倉智昭さん、笠井信輔アナが最後の電話での会話を涙ながらに語る

小倉智昭さんの訃報を受け、笠井信輔アナウンサーが「めざまし8」に出演し、最後の電話での会話の内容を明かしました。深い悲しみの中、小倉さんとの強い絆を感じさせるエピソードに、多くの視聴者が涙しました。

小倉さんからの電話:弱々しい声で「諦めた」

笠井アナは、小倉さんが再入院したと聞き、電話をかけたそうです。すると、すでに自宅に戻っていた小倉さんから、「もう先生に頑張らなくていいですよと。もう諦めたんだよね」と告げられたとのこと。声は枯れ、弱々しかったといいます。笠井アナは、その時すでに小倉さんが自宅で最期を迎えることを覚悟していたと語りました。

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最後の会話:「僕の方こそだよ」

小倉さんは、放射線治療の副作用で全身がかゆく、右手に水疱ができていると訴えていたそうです。笠井アナは、これが最後の会話になるかもしれないと思い、「小倉さん、よくここまで頑張ってきましたよ」と声をかけました。8年間もの闘病生活を送っていた小倉さんは、「うーん」と小さく返事をしたそうですが、笠井アナが「私は小倉さんの一番弟子で、本当にありがとうございました」と伝えると、「いや、僕の方こそだよ」と答えてくれたといいます。

笠井アナの感謝と悲しみ

笠井アナは、この電話の2日後に訃報を受けたと涙ながらに語りました。「また電話しますね。よかったら行きますよ」と伝えていた矢先の出来事だったそうです。覚悟はしていたものの、深い悲しみに暮れている様子でした。

「とくダネ!」での共演:師弟関係を超えた絆

笠井アナと小倉さんは、フジテレビ「情報プレゼンター とくダネ!」で長年共演し、強い絆で結ばれていました。笠井アナは、小倉さんの所属事務所に入りフリーアナウンサーに転身後、悪性リンパ腫を発症。病状を公表する際、小倉さんの闘病経験を参考に、視聴者に分かりやすく伝えることを心がけたといいます。

小倉さんの闘病生活と最期の時

小倉さんは2016年に膀胱がんを公表し、肺への転移などもありながら闘病生活を続けてきました。11月23日放送の「小倉ベース」では、自宅で元気な姿を見せていましたが、その後体調を崩し入院。12月9日に息を引き取りました。享年77歳でした。

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小倉智昭さんの功績と人柄

長年にわたり、情報番組のキャスターとして活躍した小倉さん。その鋭い視点と温かい人柄で、多くの人々に愛されました。訃報を受け、各界から追悼の声が寄せられています。 料理研究家の小林カツ代さん(仮名)は、「小倉さんの食への探究心は素晴らしかった。番組で共演した際、食文化への深い理解に感銘を受けました」と語っています。

小倉さんの遺志を継いで

笠井アナは、小倉さんの遺志を継ぎ、今後も情報発信を続けていくと決意を新たにした様子でした。小倉さんの温かい人柄とプロフェッショナルな姿勢は、多くの人の心に生き続けることでしょう。