日本米風パッケージの外国産米が海外で増加!本物を見分けるには?

海外スーパーで、日本語を多用したパッケージの外国産米が増えていることをご存知でしょうか?まるで日本米のようなパッケージに「こしひかり」「ひとめぼれ」といった日本の品種名が表記され、消費者を混乱させています。本記事では、この現状を詳しく解説し、本物の日本米を見分ける方法をご紹介します。

日本米イメージに便乗した外国産米の現状

カナダのスーパーマーケットでは、「お米」「こしひかり」「職人もうなる旬の味」など、日本語を多用したパッケージの外国産米が多数販売されています。中身はアメリカ産や中国産であるにもかかわらず、日本米の高品質なイメージを利用して販売されているのです。

カナダのスーパーに並ぶ外国産米カナダのスーパーに並ぶ外国産米

これらの商品は「手軽にふっくら」「うまさ贅沢、気品ある極上食味」「早炊き玄米」といった日本語のキャッチコピーも使用し、日本人消費者をターゲットにしていると考えられます。中には「あきたおとめ」など、日本ではあまり聞かない銘柄も存在します。バンクーバーの米穀販売業者によると、日本ブランドのイメージ戦略は北米で広がっており、ベトナム産や中国産でも日本語表示の商品があるそうです。

見分け方のポイントは“原産国表示”

これらの外国産米と本物の日本米を見分けるには、原産国表示をしっかり確認することが重要です。パッケージ表面だけでは原産国が分かりにくい商品が多いので、裏面の「PRODUCT OF USA」のような表記を確認しましょう。

食品業界に詳しい山田一郎氏(仮名)は、「消費者はパッケージの前面だけでなく、裏面も確認する習慣を身につけるべきです。原産国表示だけでなく、原材料名や賞味期限なども確認することで、より安全に食品を選ぶことができます」とアドバイスしています。

「こしひかり」「健やか玄米」などと表示された米国産米「こしひかり」「健やか玄米」などと表示された米国産米

また、価格も判断材料の一つになります。日本米は高品質であるため、価格も比較的高くなります。極端に安い商品は、外国産米である可能性が高いので注意が必要です。

日本米の輸出拡大への影響

日本は米の輸出拡大を目指していますが、このような日本米を模倣した外国産米の存在は大きな課題となっています。トロント近郊に住む日本人女性は、「日本米を買いたいと思っても、どれが本物の日本米なのか分からず困っている」と話しており、消費者の混乱は深刻です。

日本政府は、日本米のブランド保護と輸出促進のために、より一層の対策を講じる必要があります。 偽装表示への対策強化や、海外での日本米の認知度向上などが求められます。

まとめ:賢く選んで本物の日本米を味わおう

日本米のようなパッケージの外国産米が増加している現状を理解し、原産国表示を確認するなど、賢く商品を選びましょう。本物の日本米の美味しさを守るためにも、消費者の意識向上が重要です。