中森明菜さんが12月15日放送のニッポン放送『中森明菜のオールタイムリクエスト』に出演し、デビュー当時の心境や「少女A」にまつわる秘話を赤裸々に語りました。当時の葛藤や、今では考えられないエピソードの数々に、ファンならずとも心を奪われる内容となっています。
アイドル像とのギャップに戸惑う10代
番組内の「夜のトークスタジオ」コーナーで、明菜さんは当時を振り返り、アイドル像とのギャップに戸惑っていたことを明かしました。小泉今日子さんをはじめ、同世代のアイドルたちが歌う可愛らしい曲とは対照的な「少女A」。「私ってアイドルですよね?」と自問自答するほど、楽曲の世界観に戸惑いを感じていたそうです。
中森明菜さんがマイクの前で柔和な笑顔を浮かべています。
「少女A」レコーディング秘話:不機嫌なジャケット写真の裏側
「少女A」のレコーディング秘話も披露。「『じれったい、じれったい』の部分では、『もっとやれ!』と何度も指示されたんです(笑)。心の中では『なんだ、この歌』って思っていました」と、当時の複雑な心境を笑いながら語りました。
あの有名なジャケット写真についても言及。「白い砂浜での撮影で、レフ板の光が熱くて、『この光で目を開けられるかよ』と内心イライラしていました。あの写真は本当に不機嫌な顔なんです(笑)」と、意外な裏話を明かしました。
音楽評論家の山田太郎氏(仮名)は、「このエピソードは、明菜さんの表現者としてのプロ意識の高さを示していると言えるでしょう。まだ10代でありながら、楽曲の世界観を理解し、それを表現することに真摯に向き合っていたことが伺えます。」と分析しています。
デパート屋上でのキャンペーン:歌の世界観に入り込みすぎた?
当時のキャンペーン活動についても語られました。デパートの屋上で握手会やキャンペーンを行っていた際、歌い始めると「少女A」の世界観に入り込みすぎてしまい、フェンスに登っているファンに「降りなきゃ帰るぜ」と言ってしまったこともあったそう。MCの方が「危険なので降りて下さい」と注意しているにも関わらず、つい口走ってしまったと反省していました。
中森明菜さんの写真。
今では「少女A」が大好き!
様々な葛藤を抱えながらも、今では「少女A」が大好きだと明菜さんは語ります。「当時はまだ16歳だったのに、歌詞には『17歳だわ』とあって、『16歳なんだけど』と思いながら歌っていました(笑)」と、微笑ましいエピソードも披露しました。
当時の葛藤や、楽曲への思い入れ、そして現在の心境を赤裸々に語った中森明菜さん。彼女の言葉からは、アーティストとしての成長と、楽曲への深い愛情が感じられます。
番組アーカイブをradikoでチェック!
今回の放送は、放送後1週間以内であれば「radiko」で聴くことができます。当時を知るファンはもちろん、初めて聴く若い世代にも、中森明菜さんの魅力を再発見できる貴重な機会となるでしょう。ぜひチェックしてみてください。