(CNN) 南太平洋の島国フィジーの高級リゾートで、バーのカクテルを飲んだ外国人観光客ら7人が嘔吐(おうと)などの症状を訴え、病院に運ばれた。警察は毒物混入の疑いもあるとみて捜査している。
フィジー保健省などによると、7人のうち4人はオーストラリア人で、残る3人も外国人と思われる。年齢は18~56歳。いずれも14日に五つ星リゾートのワーウィック・フィジーにあるバーでカクテルを飲み、吐き気や嘔吐、神経症状を訴えて病院に搬送された。
16日現在も2人が集中治療室に入院しているが、容体は安定しているという。残る5人は退院した。
数週間前には東南アジアのラオスでも、バーで飲酒した外国人観光客6人がメタノール中毒で死亡する事件が発生。当局が外国での飲酒に注意を呼びかけていた。
メタノール中毒の可能性についてフィジー保健医療サービス省事務次官は16日、「捜査の結果はまだ出ていない。毒物混入だったのかどうかは捜査が終わるまで分からない」とコメントした。
オーストラリア・シドニー在住の男性はABC放送の取材に対し、娘と孫娘が病院に運ばれたという連絡があったと語った。リゾートのラウンジにいたグループが、ピニャコラーダを飲んで体調を崩したという。
ワーウィック・ホテルズ&リゾーツは、米国や欧州、中東など世界各地で高級ホテルやリゾートを運営している。