弁護士・紀藤正樹氏が20日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。11月の兵庫県知事選で敗れた元尼崎市長稲村和美氏の後援会が運営していた公式X(旧ツイッター)アカウントが一斉の虚偽通報で2回凍結された問題で、後援会が容疑者不詳の偽計業務妨害と公選法違反(虚偽事項公表など)の疑いで県警に提出した告訴・告発状が20日、受理されたことに言及した。
【写真あり】県知事選で敗れ頭を下げる稲村和美氏 「何と向き合っているのか違和感があった」
後援会共同世話人の津久井進弁護士は神戸市内で記者会見し「交流サイト(SNS)が重要な情報発信媒体となる中、発信不能の状態に陥らせる行為は民主主義を揺るがす重大な行為」だと強調。告訴・告発は選挙結果に異議を唱える目的ではないとし、選挙でのSNSの在り方を問うことを期待すると話した。
Xは不適切な投稿などの違反行為をした場合、運営管理者によってアカウントが凍結されることがある。告訴状などによると氏名不詳者らは知事選期間中、稲村氏後援会がXで違反行為をしたと虚偽通報し、業務を妨害したなどとしている。また「稲村氏が外国人参政権を推進している」などとする複数のデマを拡散させたことが公選法違反に当たるとしている。
紀藤氏は「稲村陣営の告訴・告発も受理。これでこの間の告訴・告発は全て受理。兵庫県知事選を巡り、本格的な捜査本部も立ち上げられ、捜査が本格化します。要注目です」とつづった。
続く投稿では「補足・稲村陣営の告訴/告発はアカウントの凍結/選挙上のデマといった新しい犯罪類型で現時点では犯人の氏名不詳でしょうが心あたりのある方は早く申し出て自首した方がよい」と指摘。
その理由を「他のネット事件でもそうですが“自分は大丈夫”と思っていてもいきなり家宅捜索/逮捕されてからでは後の祭り。家族にも知られる」と説明した。