名古屋主婦殺害事件、26年目の逮捕劇:高羽悟さんの同級生が容疑者に

1999年11月13日に発生し、日本中を震撼させた名古屋主婦殺害事件。この長きにわたる未解決事件に、ついに大きな動きがありました。事件発生から26年後の今年10月、警察は高羽奈美子さんの夫・高羽悟さん(69)の高校時代の同級生である安福久美子容疑者(69)を逮捕しました。長年にわたり真犯人の行方が追われる中、この逮捕は被害者家族の執念と捜査当局の粘り強い努力が実を結んだ瞬間と言えるでしょう。

西警察署への出頭、そして逮捕の衝撃

2025年10月30日、一人の女性が名古屋の西警察署に出頭しました。翌31日の昼頃、高羽悟さんは担当刑事から「今すぐ誰にも言わず西署に来られませんか」という電話を受け、ただならぬ雰囲気に予定を変更し、午後2時頃に西署へ向かいました。取調室のような部屋に通された刑事は、開口一番「悟さん。今夜、犯人を逮捕します」と告げたのです。

悟さんが犯人の身元を尋ねると、「悟さんの関係者です。誰だと思いますか?」との問いかけに対し、彼は少し考えた後、「高校の同級生?」と答えます。刑事は「当たりです」と応じ、安福久美子容疑者の名前が明かされました。この一連の出来事は、長らく未解決の闇に包まれていた事件の真相が、ようやく光を浴びる瞬間であったと言えるでしょう。

高羽悟さん高羽悟さん

「まさか、あんな大人しい子が……」:高羽悟さんの戸惑い

長年犯人逮捕を願い続けてきた高羽悟さんにとって、その知らせは衝撃的でした。「まさか、あんな大人しい子が……」と、彼は思わず絶句したと回想しています。容疑者が、自身もよく知る高校時代の同級生であったという事実に、深い困惑と複雑な感情が入り混じったことでしょう。ソフトテニス部で共に汗を流した仲間が、このような凶行に及んだ背景には、一体何があったのでしょうか。多くの疑問が残されています。

高校時代の安福久美子容疑者(卒業アルバムより)高校時代の安福久美子容疑者(卒業アルバムより)

事件の背景と今後の焦点

安福容疑者がなぜ凶行に及んだのか、その動機についてはまだ多くの謎が残されています。事件の真相解明に向けて、今後の捜査の進展が注目されます。週刊文春電子版および11月6日(木)発売の「週刊文春」では、「高校時代高羽悟さんに2度チョコ、大学でもフラれて号泣」「『鉛筆が当たって』息子の入学式で同級生保護者に激高」「夫は名古屋大学卒一流自動車部品メーカー勤務のエリート」「『私がいる間に絶対捕まえる』昨春赴任強面刑事の執念」といった詳細が報じられており、事件の全貌が徐々に明らかになることが期待されます。

26年という長い歳月を経て、ようやくたどり着いた逮捕劇は、被害者家族にとって大きな節目となるでしょう。事件の背景にある人間関係や動機が明らかになることで、事件の全容が解明され、被害者の方々が少しでも心の平穏を取り戻せるよう願わずにはいられません。


参考文献:

  • 週刊文春編集部. 「《名古屋主婦殺害》「君の気持ちには応えられない」と告げられ、安福久美子は喫茶店で突如泣き出した…容疑者逮捕までアパートを借り続けた被害者家族の執念《事件発生から今日で26年》」. 週刊文春 電子版, 2025年11月13日号.
  • Yahoo!ニュース. 「《名古屋主婦殺害》「君の気持ちには応えられない」と告げられ、安福久美子は喫茶店で突如泣き出した…容疑者逮捕までアパートを借り続けた被害者家族の執念《事件発生から今日で26年》」. https://news.yahoo.co.jp/articles/1112d5174f0cf6dba6407223822bd489c5df8b0a