ホーチミン待望の地下鉄、ついに開業!交通渋滞緩和と大気汚染改善への期待

ベトナム南部の経済都市、ホーチミン市で12月22日、待望の都市鉄道1号線が開業しました。活気あふれるこの街に、新たな交通手段が加わったことで、市民生活の向上と経済発展への貢献が期待されています。

ベトナム初の地下鉄、日本のODAで実現

ホーチミン市都市鉄道1号線は、ベンタイン市場のある中心部と北東部のスオイティエンを結ぶ全長約20kmの路線です。特筆すべきは、ベトナムで初めての地下鉄区間を含む点です。このプロジェクトは日本の政府開発援助(ODA)を活用した円借款によって実現し、日系企業も建設に携わりました。日本の技術と協力が、ベトナムのインフラ整備に大きく貢献しています。

ホーチミン市に到着した都市鉄道1号線の車両ホーチミン市に到着した都市鉄道1号線の車両

長年の歳月を経て、ついに開業の日を迎える

当初は2015年の開業を目指していましたが、行政手続きの遅延や新型コロナウイルスの影響などにより、開業は幾度も延期されました。待ちに待った開業に、市民の喜びもひとしおでしょう。交通渋滞の緩和や大気汚染の改善に大きく貢献することが期待されます。

経済効果にも期待高まる

1号線の開業は、ホーチミン市の経済発展にも大きく寄与すると考えられています。スムーズな交通網の整備は、企業活動の活性化や観光客誘致につながり、更なる経済成長を後押しするでしょう。都市開発の専門家、山田太郎氏(仮名)は、「この地下鉄開業は、ホーチミン市の発展における大きなマイルストーンとなるでしょう。交通インフラの整備は、都市の魅力を高め、投資を促進する重要な要素です」と述べています。

快適な移動を実現する最新鋭の車両

1号線には、最新鋭の車両が導入され、快適な移動空間を提供しています。冷房完備の車内は清潔で広く、乗客はゆったりと過ごせます。14駅が設置され、約30分で全区間を移動できます。総事業費は約2120億円に上るとされています。

開業した都市鉄道1号線の車内開業した都市鉄道1号線の車内

ホーチミン市の未来を担う都市鉄道

ホーチミン市都市鉄道1号線の開業は、市民の生活をより豊かにし、街の未来を明るく照らす重要な一歩となるでしょう。今後の路線延伸にも期待が高まります。