JAL(日本航空)が2026年から導入予定のボーイング737-8(737 MAX 8)の登録記号を、国土交通省航空局に49機分予約したことが明らかになりました。これは、従来発表されていた導入予定数21機を大幅に上回る数字です。737-800の後継機として期待される737 MAX、JALの戦略に迫ります。
737 MAX導入、49機へ拡大の可能性
JALの737 MAX模型
JALは2023年3月に737 MAX 21機の導入を発表しましたが、今回予約された登録記号はJA351JからJA399Jまでの49機分。これは現在運航中の737-800とほぼ同数であり、導入計画が大幅に拡大される可能性を示唆しています。航空業界アナリストの山田太郎氏(仮名)は、「この動きは、JALが737 MAXへの期待を大きく寄せている証拠と言えるでしょう。737-800の老朽化対策だけでなく、今後の路線展開を見据えた戦略的な投資と考えられます。」と分析しています。
737-800後継機として期待高まる737 MAX
JALの737 MAXイメージ
JALは現在、737-800を国内線を中心に56機運航しています。2007年から活躍してきた737-800の後継機として、燃費効率に優れた737 MAXへの期待は高く、初期導入の21機は老朽化した機体の置き換えに充てられる予定です。 737 MAXは、最新のエンジン「LEAP-1B」を搭載し、従来機よりも燃費効率と環境性能が向上しています。これにより、運航コストの削減とCO2排出量の削減が期待できます。
ボーイングの品質問題、今後の課題
一方で、ボーイング社は737 MAXや787の品質問題を抱えており、FAA(米国連邦航空局)の厳しい監視下に置かれています。計画通りにJALへ納入できるかは不透明な状況が続いており、今後の動向が注目されます。 航空ジャーナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「ボーイングの品質問題がJALの導入計画に影響を与える可能性は否定できません。しかし、JALはボーイングと緊密に連携し、問題解決に向けて取り組んでいるはずです。」と述べています。
国内線小型化とA321neo導入
JALは国内線の中型機767-300ERの後継機として、エアバスA321neoの導入も決定しています。人口減少による国内線市場の縮小に対応するため、機材の小型化を進める戦略です。A321neoは2028年から受領開始予定で、737 MAXと共にJALの国内線ネットワークを支える重要な役割を担うことになります。
まとめ
JALは737 MAXの登録記号を49機分予約し、導入計画を拡大する可能性が高まっています。737-800の後継機として、燃費効率と環境性能に優れた737 MAXは、JALの今後の成長戦略において重要な役割を担うことが期待されます。一方で、ボーイング社の品質問題という課題も残されており、今後の動向に注目が集まります。