THE ORAL CIGARETTES、事故映像収録の告知動画で謝罪 ファンの不信感募る

THE ORAL CIGARETTESが新作アルバムの告知で公開した動画に、主催フェスでの事故映像が含まれていたことが波紋を広げています。ファンからは批判の声が上がり、所属事務所は謝罪に追い込まれました。一体何が起きたのでしょうか?

事故映像を告知に使用、批判殺到

2025年1月22日発売予定のアルバム「AlterGeist0000」の告知動画が、物議の種となっています。この動画には、2024年10月6日に開催された主催フェス「PARASITE DEJAVU 2024」で起きたカメラクレーン転倒事故の様子が含まれていました。事故では5人が負傷し、バンドは年内の活動を休止する事態に。

この事故を記録したドキュメンタリー映像が、新作アルバムの特典Blu-rayに収録されることは事前に告知されていましたが、告知動画で事故の様子を想起させる映像が使われたことに、ファンからは「事故を商売道具にするのか」「不謹慎だ」といった批判が殺到しました。

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所属事務所が謝罪、「誤解と不快な思いをさせてしまい申し訳ない」

批判を受け、所属事務所MASH A&Rは12月19日に公式X(旧Twitter)で謝罪文を掲載。「誤解と不快な思いをさせてしまい申し訳ない」と陳謝し、映像の意図を説明しました。

事務所側は、2024年の活動において事故が大きな出来事であったため、記録として残す必要があったと説明。事故をセンセーショナルに扱ったり、商業的に利用する意図はなかったと主張しています。また、告知動画の内容が不十分で誤解を招いたことを認め、今後の広報活動における慎重な対応を約束しました。

アルバム発売への影響は?ファンの反応は?

今回の騒動は、アルバムの売上に影響する可能性も懸念されています。一部のファンからは「謝罪は受け入れるが、モヤモヤが残る」「事故の映像を見るのは辛い」といった声が上がっており、バンドとファンとの信頼関係にヒビが入る可能性も否定できません。今後のバンドの活動、そしてアルバムの行方が注目されます。

音楽業界に詳しい評論家のA氏(仮名)は、「今回の件は、アーティストの表現の自由と、社会的な責任のバランスを問う難しい問題だ。事故を記録として残すこと自体は問題ないが、その扱い方には十分な配慮が必要だったと言えるだろう」と指摘しています。

今後の活動に注目

バンドは活動を再開する意向を示していますが、今回の騒動が今後の活動にどのような影響を与えるかは未知数です。ファンからの信頼回復、そして音楽活動の継続に向けて、THE ORAL CIGARETTESは大きな試練に立たされています。