「ホンダと日産の補完性は感じられない」カルロス・ゴーン元日産会長が“同日会見”で「見通し暗い」 新会社の舵取りはホンダが主導…経営統合に向け協議へ


FNNプライムオンライン

ホンダ・三部敏宏社長:
両者取締役会の決議を経て、基本合意書を締結いたしました。

会見には、両社のトップに加え、日産と連合を組む三菱自動車の社長も参加。

経営統合が実現すれば、販売台数世界3位のグループが誕生。
グループのかじ取りはホンダが主導する見通しです。

この会見の2時間前、オンライン会見を行ったのが、特別背任などで起訴され保釈中、レバノンに逃亡した日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告です。

元日産自動車会長 カルロス・ゴーン被告:
日産に問題があるのは分かっている。

1999年、日産自動車の経営再建を託されフランス・ルノーから乗り込んだゴーン被告。
“コストカッター”の異名通り、大規模なリストラや工場閉鎖などを打ち出しました。

元日産自動車会長 カルロス・ゴーン被告(1999年10月当時):
どれだけ多くの努力や痛み、犠牲が必要となるか、私にも痛いほど分かっています。

その後、日産の業績はV字回復し、リーダーとしての手腕がたたえられたゴーン被告。

しかし2018年、金融商品取引法違反の疑いで逮捕。
その後、特別背任などで起訴されました。

保釈された際、ゴーン被告は作業着姿に変装していました。
そして2019年の年末、プライベートジェットで中東レバノンに逃亡。
音響機器を運搬する際に使う大型のケースに身を隠しての逃亡劇でした。

あれから5年、ゴーン被告は古巣・日産とホンダが経営統合に向けて会見した23日、オンライン会見で思いを語りました。

元日産自動車会長 カルロス・ゴーン被告:
最初にパートナーシップや連携を行うときに見るのは、2社の補完性だ。ホンダと日産の補完性は感じられない。全く補完する物はない。同じ分野に強く、同じ分野に弱い。(この経営統合は)私にはあまり良くなく思える。

ゴーン被告は経営統合について、「見通しは暗い」と批判したうえで、自身が日産のトップにいた時代を振り返りました。

元日産自動車会長 カルロス・ゴーン被告:
(私がトップにいたとき)日産は成長し、雇用は増え、我々は一番の自動車メーカーだった。

日産とホンダの経営統合が進められる中、ゴーン被告が声を上げた理由について、自動車評論家・国沢光宏氏は「(ゴーン被告は)邪魔をしようという気はないと思う。むしろ日産を立ち直らせるのは自分しかいないと考えている。取りあえず口を出したいのが一番大きい。自分の存在感を見せたい」と話しています。

フジテレビ,社会部,経済部



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