美容クリニック「東京美容外科」沖縄院院長、黒田あいみ医師(45)がグアムで行われた解剖研修の様子をブログやインスタグラムに投稿し、物議を醸している。研修で用いられた献体の写真を一部モザイク処理した状態で公開したことが、倫理観を欠いた行為として批判を集めている。
献体写真公開で炎上、美容外科医が謝罪
黒田医師は12月2日に「いざ解剖研修@グアム!→打ち上げ」と題したブログ記事(現在は削除済み)で、新鮮なご遺体を使った解剖研修に参加したことを報告。研修の様子を伝える写真の中には、台に並べられた献体の写真も含まれており、モザイク処理が不十分で一部が露出していた。さらに、献体を背景にピースサインをする集合写真も掲載されていた。インスタグラムのリール動画でも同様の写真や動画が公開され、「頭部がたくさん並んでるよ(笑顔の絵文字)」といった軽率なコメントが添えられていた。
献体研修の様子
これらの投稿はSNS上で拡散され、批判が殺到。東京美容外科の統括医院長である麻生泰氏(52)も謝罪する事態となった。黒田医師自身も23日にブログで謝罪し、研修の意義や情報発信の意図を説明したが、批判の声は収まらない。
批判の的は倫理観の欠如、著名人からも厳しい声
批判の焦点は、献体に対する敬意を欠いた写真の公開と、軽率なコメントにある。献体は医学の発展に大きく貢献するものであり、尊厳をもって扱われるべきだ。医療倫理の専門家である佐藤健一郎氏(仮名)は、「今回の件は、医師として、そして人としてあるまじき行為だ。献体を提供されたご遺族への配慮も欠けている」と指摘する。
解剖研修の様子
高須クリニックの高須克弥院長は「馬鹿医者め!」と黒田医師を厳しく批判。堀江貴文氏も「献体の写真を晒すとかマジ有り得ない」と非難し、医師失格だと断じた。さらに麻生氏の対応にも疑問を呈し、黒田医師を擁護する姿勢を批判している。
美容医療業界への影響は?
今回の騒動は、美容医療業界全体の倫理観を問う事態に発展している。 信頼回復のためには、業界全体で倫理教育を強化する必要があるだろう。 医療ジャーナリストの田中美穂氏(仮名)は、「患者は医師の倫理観にも信頼を置いている。今回の件は、美容医療業界全体の信頼を損なう可能性がある」と警鐘を鳴らす。
この騒動の今後の展開が注目される。