フードコート愛好家として知られる鬼頭勇大氏が、今回東京都渋谷区広尾に位置する「THE RESTAURANT（ザ レストラン）」を訪問しました。国際色豊かながらもどこか懐かしい雰囲気も漂う広尾という街で、一体どのような発見と食の体験が待っているのでしょうか。「高級」という一般的な広尾のイメージが、どのように覆されるのか、その魅力に迫ります。
広尾散歩通りで発見する街の意外な一面
東京メトロ日比谷線広尾駅からすぐの「THE RESTAURANT」へ向かう前に、鬼頭氏は広尾の街を散策しました。多くの方が抱くであろう「高級志向の街」という先入観とは異なり、駅を出て「広尾散歩通り」を歩くと、そのイメージは徐々に変化していきます。通りに入ると、控えめな佇まいのセブン‐イレブンや、高級感のある外装をまとったリンガーハットなど、お馴染みのチェーン店が広尾の街並みに合わせて“おめかし”しており、最初は多少の緊張感を覚えます。しかし、さらに奥へと進むと、昔ながらの銭湯やレトロなおもちゃ店、パチンコ店など、庶民的な風景が広がり、肩の力が抜けていくのを感じるでしょう。この新旧が入り混じる独特の雰囲気が、広尾の奥深い魅力の一つです。
広尾散歩通りを歩く人々、東京都渋谷区広尾の賑やかな通り
大使館と国際色が織りなす街の歴史と魅力
広尾散歩通りを抜けて広尾駅に戻り、外苑西通りを渡ると、そこには有栖川宮記念公園が広がります。広尾は江戸時代に武家屋敷が立ち並び、後に多くの大使館用地として整備された歴史を持つ地域です。ドイツ、フランス、チェコなど、数多くのアジアや欧米諸国の大使館が点在し、国際的な雰囲気を醸し出しています。この歴史的背景が、有栖川宮記念公園の向かいに位置する「ナショナル麻布」というスーパーマーケットの存在にも繋がっています。1962年に開業したこのスーパーは、日本では珍しい海外の食材を豊富に取り揃えており、日本人だけでなく多くの外国人が買い物をする姿が見られます。こうした異文化が自然に溶け込む街の様子を目の当たりにし、自然や伝統的な店舗、そして国際的な買い物が楽しめる広尾の多様性に鬼頭氏も魅了され、「THE RESTAURANT」への期待はますます高まっていきました。
「THE RESTAURANT」：都会に佇むシックな独立系フードコート
食前の広尾散策を終え、いよいよ目的地の「THE RESTAURANT」へ。この施設は2020年にオープンした「EAT PLAY WORKS」の1〜2階に位置しています。これまでに連載で紹介された「COMMISSARY NIHONBASHI」と同様、イオンやららぽーとなどの大規模商業施設内ではなく、街に根差した「独立系フードコート」に分類されます。その雰囲気はまさに「シック」という表現がぴったりで、広尾という街の洗練されたイメージにも調和しています。多様な食の選択肢が提供される中で、鬼頭氏はどのようなメニューを選び、広尾の新たなフードコート体験を満喫するのでしょうか。
結論：広尾の新たな食文化を彩る「THE RESTAURANT」
「THE RESTAURANT」は、広尾という歴史と国際色豊かな街の魅力を体現する独立系フードコートとして、訪れる人々に新たな食体験を提供します。高級感と親しみやすさが共存する広尾の街並みを散策し、その多様な表情を肌で感じた後に訪れるこのシックな空間は、食への期待感を一層高めてくれるでしょう。フードコート愛好家である鬼頭氏の探訪記は、広尾の隠れた魅力を再発見し、都会の喧騒の中で一息つける場所を探す人々にとって、貴重な情報となるはずです。ぜひ一度、広尾の街と共に「THE RESTAURANT」の食体験を味わってみてはいかがでしょうか。
参考文献
