海上自衛隊の切り札！護衛艦「ちょうかい」にトマホーク搭載へ

海上自衛隊の最新鋭護衛艦「ちょうかい」に、アメリカ製の巡航ミサイル「トマホーク」が搭載されることがいよいよ現実のものとなります。日本の防衛力強化における大きな一歩として、本記事ではその詳細と今後の展望について分かりやすく解説します。

トマホーク配備の背景と目的

日本政府は、安全保障環境の急速な変化に対応するため、敵基地攻撃能力、いわゆる「反撃能力」の保有を決定しました。その中核を担う装備の一つが、長距離精密攻撃能力を有するトマホーク巡航ミサイルです。2022年度から導入が決定され、海上自衛隊への配備が計画されています。

alt 海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい」

トマホーク搭載艦「ちょうかい」：その役割と期待

海上自衛隊の中でも、最初にトマホークの運用能力を付与されるのが護衛艦「ちょうかい」です。佐世保基地を母港とする「ちょうかい」は、定期整備に合わせて改修が行われ、トマホーク発射システムが搭載される予定です。この改修は2025年度末に完了する見込みで、防衛省はそれに合わせてトマホークの取得を当初の予定より前倒しし、同年度中に実施する方針です。

防衛アナリストの佐藤一郎氏（仮名）は、「『ちょうかい』へのトマホーク搭載は、日本の防衛力強化に大きく貢献するでしょう。長距離精密攻撃能力を持つことで、抑止力の向上につながることが期待されます」と述べています。

アメリカ国防総省発表：日本向けトマホーク調達開始

アメリカ国防総省は2024年12月19日、各種装備の契約を発表し、その中に日本向けのトマホークが含まれていることが明らかになりました。調達数は78発、モデルは最新型のブロックVです。日本は2025～2027年度にかけて最大400発のトマホークミサイルを取得する計画であり、今回の調達はまさにその第一歩と言えるでしょう。

今後の展望：防衛力強化と抑止力向上へ

「ちょうかい」へのトマホーク搭載は、日本の防衛力強化に向けた重要なマイルストーンとなります。今後、他の護衛艦への搭載も計画されており、日本の安全保障体制は更なる進化を遂げることでしょう。専門家の中には、この動きが東アジア地域の安全保障バランスに影響を与える可能性を指摘する声もあります。今後の動向に注目が集まります。