「枝野氏一強」盤石、懸念はれいわ 立憲民主党大会

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 立憲民主党は30日、国会内で党大会を開き、枝野幸男代表が次期衆院選での政権交代を訴えた。結党から2年がたった立民にはいまだ「党の顔」を選ぶためのルールが存在せず、“枝野一強”は盤石にみえる。ただ、野党共闘の深化を目指すれいわ新選組からは繰り返し牽制(けんせい)球を投げられており、野党の盟主として他党の追随を許さぬほどのリードは広げられずにいる。(千田恒弥)

 「最大野党にふさわしいリーダーシップを発揮して具体的な政策を準備し、自公政権に代わる選択肢として力強く前に進んでいく」 枝野氏は同日の党大会で、政権交代を旗印に戦う意欲を強調した。国民民主党などと衆参両院で結成した統一会派に関しては政府・与党と対峙する態勢が整ったと指摘。「問われているのは野党の本気度だ。それを心に刻んで国会論戦に挑む」と訴えた。

 党大会では衆院選に向けた小選挙区での野党間の候補者調整、政権構想策定などを盛り込んだ年間活動方針が承認される一方、代表選規則は設けられなかった。党規約には代表選出の手続きに関して「規則で別に定める」と記載されているが、枝野氏は30日の記者会見で年内策定に意欲を示すにとどめた。党関係者は「枝野氏の“独裁”は問題だ。民主主義政党ではない」と現状を嘆く。

 党内では“敵無し”の枝野氏にとって、懸念材料は消費税廃止を主張し、7月の参院選で躍進したれいわの動きだ。共産党との野党連合政権樹立にも前向きなれいわの山本太郎代表は次の衆院選で野党共闘に加わる条件として「最低でも消費税は5%に戻すべきだ」と強調。共産を含めた政権構想や5%への減税に慎重な既存野党を牽制する。

 立民は当面、れいわと一定の距離を置く考えだが、党内には「消費税廃止を決断すればよい」(石垣のりこ参院議員)と公言する議員もいる。立民幹部は造反者が出た場合、「いつでも切る」と強い対応で臨む構えであるものの、勢いに乗る新興勢力との主導権争いに神経をとがらせているのは間違いない。

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