近年、千葉県でトラフグの漁獲量が急増し、グルメ界を賑わせています。本場下関にも出荷されるほど高品質な千葉県産トラフグ。その魅力と美味しさの秘密を探ります。
千葉・いすみ、トラフグの聖地へ
かつてイセエビやマダコで知られた千葉県いすみ市。近年、この地でトラフグの漁獲量が驚異的に増加しています。2023年には過去最高の44.6トンを記録、いすみ地域だけで29.8トンという史上最高の漁獲量を達成しました。
漁師歴32年の滝口守弘船長は、「近年見ないほどの豊漁」と語ります。21歳の若手漁師、田口光哉さんも「昔の10倍くらい獲れている」と喜びを隠せません。
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豊漁の理由は、黒潮の流れの変化や水温の上昇など、様々な要因が考えられています。 「ふぐ食普及推進協議会の佐藤先生」によると、海水温の上昇により、トラフグの生育に適した環境が千葉県沿岸に広がっている可能性があるとのことです。
驚きの大きさ!高品質な千葉県産トラフグ
今年の千葉県産トラフグは、その大きさにも注目が集まっています。滝口船長は、「去年は1キロちょっとが主体だったが、今年は2キロ前後の大物も混じる」と証言。身の締まりも良く、味も格別とのこと。
地元の割烹「かねなか」の中村一俊店主は、「千葉県産トラフグをもっと有名にしたい」と意気込んでいます。「究極のいすみトラフグ定食」など、地元の食材を活かしたフグ料理を提供し、観光客誘致にも力を入れています。
下関へも出荷!その背景とは?
千葉県で水揚げされたトラフグは、なんと本場・下関にも出荷されているのです。地元の魚問屋「岩瀬商店」の岩瀬将矢専務取締役は、「下関が一番の大口取引先」だと明かします。
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「下関には大規模なフグ加工会社があり、大量のトラフグを処理できる能力がある。私たちとしても、高品質な千葉県産トラフグを全国に届けたい」と岩瀬氏は語ります。「日本ふぐ協会の田中先生」も、下関の加工技術の高さと、全国への流通網の充実を指摘しています。
まとめ:千葉県産トラフグ、未来への期待
高品質で美味しい千葉県産トラフグ。その漁獲量の増加は、地元の漁業関係者にとって大きな喜びであり、地域経済の活性化にも繋がっています。今後、更なるブランド化が期待される千葉県産トラフグ。ぜひ一度、その極上の味をご堪能ください。