人生100年時代と言われる現代。いつまでも健康で、認知症などの心配なく過ごしたいですよね。本記事では、アルツハイマー病研究の第一人者である白澤卓二医師が推奨する、認知症予防に効果的な毎日の食事についてご紹介します。白澤医師が代表を務める高齢者施設でも提供されている、”毎日食べたい必須の食材”、卵と良質なたんぱく質の魅力に迫ります。
毎日食べたい必須の食材:卵
卵は完全栄養食品と言われるほど栄養価が高く、健康長寿に欠かせない食材です。かつてはコレステロールが心配されていましたが、近年の研究でその健康効果が見直され、脳卒中や認知機能低下の予防にも効果的と言われています。
卵の栄養パワー:コリンとレシチン
卵に含まれるコリンは、神経伝達物質アセチルコリンの原料となり、脳の健康をサポートします。また、レシチンはコレステロールの分解・排泄を促し、動脈硬化などの予防にも役立ちます。良質なたんぱく質も豊富で、高齢者の栄養不足を補うのにも最適です。
卵料理のイメージ
質の良い卵選びのポイント
卵の質は親鶏の生育環境に大きく左右されます。平飼いで自然なエサ(穀物や野草)を食べて育った鶏の卵が理想的です。また、ラウリン酸、エルゴチオネイン、オメガ3脂肪酸、ビタミンEなど、栄養強化された卵も市販されていますので、成分表示をチェックしてみましょう。栄養士の山田花子さん(仮名)は、「卵を選ぶ際には、親鶏の飼育環境やエサに着目することが重要です。平飼いで自然なエサを与えられた鶏の卵は、栄養価が高く、風味も豊かです。」とアドバイスしています。
毎日食べたい必須の食材:良質なタンパク質
良質なタンパク質は、生命の維持に不可欠な栄養素です。不足すると認知機能の低下だけでなく、筋肉の減少や寿命の短縮にも繋がると言われています。
なぜタンパク質が重要なのか?
筋肉を作るだけでなく、体の組織や臓器、ホルモン、酵素、免疫細胞など、様々なものの材料となるのがタンパク質です。特に高齢になると、筋肉量が減少しやすく、健康寿命を縮める原因となります。そのため、意識的に良質なたんぱく質を摂取することが大切です。
具体的なタンパク質源
良質なたんぱく質は、肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などに多く含まれています。バランスの良い食事を心がけ、毎日の食卓に取り入れましょう。管理栄養士の佐藤健太郎さん(仮名)は、「高齢者の方々は、1日に体重1kgあたり1.0~1.2gのタンパク質を摂取することが推奨されています。肉や魚だけでなく、豆腐や納豆などの大豆製品も積極的に取り入れると良いでしょう。」と助言しています。
まとめ
認知症予防には、毎日の食事が重要です。卵と良質なたんぱく質を積極的に摂り入れ、健康寿命を延ばしましょう。今回ご紹介した情報が、皆様の健康維持に役立てば幸いです。ぜひ、ご自身の食生活を見直してみてくださいね。