ESPN「スポーツセンター」のリサーチマネージャー、ザック・ジョーンズ氏、41歳で逝去

ESPNの人気番組「スポーツセンター」で14年間リサーチマネージャーを務めたザック・ジョーンズ氏が、41歳という若さでこの世を去りました。番組の司会者ランディ・スコット氏が涙ながらにこの訃報を伝え、視聴者に深い悲しみをもたらしました。

闘病生活と献身的な仕事ぶり

ジョーンズ氏は2年前に大腸がんと診断され、すでに転移していたとのこと。視聴者は彼の姿を直接見る機会はありませんでしたが、ゴルフ中継や女子バスケットボールなど、彼が手掛けたリサーチは番組の根幹を支え、多くのスポーツファンに情報を届けてきました。14年間、陰ながら番組に貢献してきた彼の功績は計り知れません。

alt="ランディ・スコット氏が番組中にザック・ジョーンズ氏の訃報を伝える様子"

愛する家族との別れ

スコット氏はジョーンズ氏の家族についても触れ、「彼はここで結婚し、家族を持ちました。スタンフォード大学出身で、カーディナルとゴルフを愛し、妻のアンバーと10歳になる息子のサイラスを何よりも大切にしていました。サイラスはクリスマスの3日前に父親を亡くしたのです」と声を詰まらせました。数週間前に食堂で会ったとき、ジョーンズ氏は希望を持ちながらも様々な思いを抱えているようだったとスコット氏は振り返り、テキサスへの引っ越しで家族が新しい環境に馴染めるよう願っていたと語りました。

ESPNを襲う悲劇

ESPNでは近年、がんとの闘病を経験する人物が少なくありません。12月には元NFL選手で解説者のランディ・モス氏が胆管がんの手術と治療のため長期休養を発表。また、10年前には「スポーツセンター」の人気司会者だったスチュアート・スコット氏も、がん闘病の末49歳で亡くなっています。独自のキャッチフレーズでスポーツキャスターのレジェンドとなったスコット氏の死は、多くのファンに衝撃を与えました。