2024年大納会:日経平均、35年ぶり史上最高値更新!バブル期超え、3万9894円で締めくくり

2024年の株式市場もいよいよ大納会。今年は様々な出来事がありましたが、日経平均株価は35年ぶりの高値を記録し、力強い上昇で幕を閉じました。この記事では、2024年の株式市場の動向を振り返り、今後の展望を探ります。

円安と好調な企業業績が株価を押し上げ

2024年の日経平均は3万3000円台でスタートしました。その後、円安の進行や堅調な企業業績を背景に株価は上昇基調を維持。2月にはバブル期の1989年に記録した最高値を上回り、史上最高値を更新しました。6月には円安が1ドル=161円台まで進み、輸出関連企業を中心に株価をさらに押し上げました。

2024年大納会の東京証券取引所の様子2024年大納会の東京証券取引所の様子

デフレ脱却への期待感も高まる

日本経済のデフレ脱却への期待感も、今年の相場を押し上げた要因の一つです。長らく低迷していた日本経済ですが、円安を追い風に企業業績が改善し、デフレ脱却への期待が高まっています。経済アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「円安と企業業績の改善が好循環を生み出し、日本経済の復活を予感させる一年となった」と分析しています。

変動の大きい一年、高値と安値の差は10000円超

2024年は変動の大きい一年でもありました。7月11日には終値ベースで4万2224円の高値を記録した一方、8月5日には前営業日比で4451円安と過去最大の下げ幅を記録し、3万1458円の安値を付けました。高値と安値の差は10000円を超え、投資家にとっては神経質な展開が続きました。

大納会式典、ゲスト招待見送り

例年、大納会式典にはその年に話題となった著名人が招かれ、鐘を鳴らすのが慣例となっています。しかし、今年は東証の元社員がインサイダー取引に関与したとされる事件を受け、ゲストの招待は見送られました。

年末終値は3万9894円、前年末比6430円高

年末最後の取引となる30日、日経平均株価は前営業日比386円62銭安の3万9894円54銭で取引を終えました。前年末と比べると6430円値上がりし、2年連続で前年を上回る結果となりました。これは35年ぶりの史上最高値であり、バブル期の最高値を大きく超える水準です。

2025年末の株価・為替予想図2025年末の株価・為替予想図

今後の展望は?

2025年の株式市場はどうなるのでしょうか?専門家の間では、引き続き円安基調が続くとの見方が多く、企業業績も堅調に推移すると予想されています。一方で、世界経済の不確実性や地政学リスクの高まりなど、懸念材料も少なくありません。今後の動向に注目が集まります。

2024年の株式市場は、まさに激動の一年でした。35年ぶりの高値更新という明るいニュースもありましたが、変動の大きさも改めて認識させられました。2025年も引き続き、経済ニュースから目が離せません。