年末年始の帰省ラッシュ真っ只中の12月29日夜、秋田新幹線が停電に見舞われ、多くの乗客が足止めされる事態となりました。この記事では、停電発生時の状況や乗客への影響、そしてJR東日本の対応について詳しく解説します。
停電発生!秋田新幹線が運転見合わせ
12月29日午後10時35分頃、JR田沢湖線刺巻駅(秋田県仙北市)と奥羽線神宮寺駅(秋田県大仙市)の間で停電が発生。この影響で、秋田新幹線が盛岡駅と秋田駅の間で運転を見合わせる事態となりました。
停電で車内の電気が消えたまま停車した秋田新幹線こまち43号
この停電により、下り2本の新幹線が立ち往生。さらに、30日にかけて上下線合わせて16本が運休・区間運休となり、帰省客ら約3650人に影響が出ました。年末年始の移動に大きな支障をきたすこととなりました。
乗客の不安とJR東日本の対応
停電の影響を受けたのは、秋田行きの「こまち43号」と後続の「こまち45号」。こまち43号は鶯野駅(大仙市)付近で停車。車内は電気も暖房も止まった状態となり、乗客約260人は駅に降ろされ、タクシーなどで近くの駅に避難しました。真冬の夜、暖房のない車内での待機は、乗客にとって大きな負担となったことでしょう。
田沢湖駅で車内で休む乗客
一方、こまち45号は田沢湖駅(仙北市)に停車。幸いにも電気が使えたため、乗客約230人は車内で待機することができました。その後、午前8時10分頃からバスで目的の駅まで移動しました。車内で一夜を明かした乗客の中には、「照明が明るくて寝付けなかった」と疲労を訴える人もいました。
JR東日本秋田支社は、乗客の安全確保を最優先に、代替交通手段の手配など対応に追われました。鉄道ジャーナリストの山田一郎氏(仮名)は、「年末年始の繁忙期における迅速な対応は評価できる」とコメントしています。
運転再開された秋田新幹線に乗り込む利用客
停電の原因はパンタグラフの破損か
JR東日本秋田支社によると、停電発生前後に秋田駅に向かっていた回送列車のパンタグラフが破損していたことが判明。パンタグラフが何かに衝突したことが停電の原因とみて、現在調査を進めています。今後の調査結果が待たれます。
年末年始の鉄道トラブルへの備え
今回の停電トラブルは、年末年始の鉄道利用におけるリスクを改めて浮き彫りにしました。旅行や帰省の際は、時間に余裕を持つ、最新の運行情報を確認するなど、事前の備えが重要です。
今回の秋田新幹線の停電トラブルは、多くの乗客に影響を与え、年末年始の移動に大きな混乱をもたらしました。一日も早い復旧と原因究明が望まれます。