伝説的バンド、THE ALFEE。デビュー50周年を迎えた彼らの軌跡は、数々の名曲と、それを彩る様々なエピソードで溢れています。この記事では、「星空のディスタンス」にまつわる秘話や、トラブルを乗り越えてきた彼らの神対応エピソード、そして50年の歴史を彩る貴重な瞬間を振り返ります。
熱狂のライブと予期せぬ中止命令
横浜スタジアムでのクリスマスイブのオールナイトライブ。熱狂に包まれた会場は、しかし、予期せぬ事態に見舞われます。
横浜スタジアムでのライブの様子。熱気あふれるステージと観客席の様子が写っている。
高見沢さん曰く、「音が大きすぎる」という理由で警察から中止命令が出されたとのこと。真冬とはいえ、午前5時まで続いたライブは、まさに伝説と言えるでしょう。高見沢さんは、中止命令を受けながらも警察と交渉を続け、少しでも長く演奏しようと尽力したそうです。
同様の事件は、ベルリンや神宮球場でも起こったそうで、THE ALFEEのライブは、その熱狂ゆえに、時に予期せぬトラブルに見舞われることもあったようです。
桜井さんと坂崎さんは当時の緊迫した状況を振り返り、高見沢さんが警察と交渉する間、2人で演奏を繋いだエピソードを語っています。
トラブルを乗り越える「神対応」
数々のトラブルに見舞われながらも、THE ALFEEはなぜ、50年もの間、第一線で活躍し続けられたのでしょうか?その秘訣は、彼らの「神対応」にあるのかもしれません。
ある公開収録で、豪雨のためメインアーティストが帰ってしまうというハプニングが発生。その時、THE ALFEEは代役としてステージに立ち、土砂降りの中、観客のために演奏を続けたそうです。
若き日のTHE ALFEE。3人のメンバーが肩を組んで笑顔で写っている。
坂崎さんのギターに水が入ってしまうほどの悪天候でも、彼らは決して諦めませんでした。音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は、「THE ALFEEのプロ意識と観客への愛情が、この危機を乗り越えさせた」と語っています。
ムッシュかまやつさんのバックバンド時代、様々なトラブルに対応してきた経験も、彼らの「神対応」を支えていると言えるでしょう。
50年の歴史と未来への展望
デビュー50周年を迎えたTHE ALFEE。学生運動に翻弄された高校時代、レコード発売中止、角刈り事件、そして10万人ライブ…。様々な出来事を乗り越え、彼らは日本の音楽シーンを牽引し続けてきました。
2025年にはライブ3000本達成という偉業も目前に控えています。これからもTHE ALFEEは、彼らの音楽で私たちを魅了し続けてくれるでしょう。
彼らの50年の歴史をより深く知りたい方は、文藝春秋 電子版で公開されている2万2000字のロングインタビューもぜひご覧ください。