柄本佑、父・柄本明の朗読劇に感銘!原点回帰で俳優業と真摯に向き合う決意

NHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長役を好演し、大きな注目を集めた俳優・柄本佑さん。初のフォトブック『柄本佑1stフォトブック「1(いち)」』(講談社)の発売を記念したインタビューで、今後の俳優業への思いを語ってくれました。森山大道氏と荒木経惟氏という日本を代表する写真家2人が捉えた、俳優・柄本佑の多彩な表情が収められたこのフォトブックは、ファンならずとも必見の一冊です。

『光る君へ』での演技も記憶に新しい柄本さんですが、意外にも現在の心境は「絶望している」とのこと。その理由とは、先日観劇した父・柄本明さんの朗読劇『今は昔、栄養映画館』にあったそうです。

父の朗読劇に衝撃、俳優としての原点回帰

初めて体験した朗読劇。当初は「椅子に座って本を読んでいる俳優さんを見るのに3000円か…」と少し懐疑的だったそうですが、その考えはすぐに覆されたといいます。

「父・柄本明の凄まじさに圧倒されました。3000円どころか、倍の6000円の価値がある、とてつもない体験でした。一緒に観劇した知人と喫茶店に行き、二人で『今見たのは何だったんだろうね』と、ただただ呆然とするばかりでした。」

この経験が、柄本さんにとって俳優業の原点に立ち返る大きなきっかけになったようです。

柄本佑インタビュー写真柄本佑インタビュー写真

真摯に、一つ一つの作品、役、セリフと向き合う

「今は、良い演技、悪い演技という以前に、根本的にやらなければいけないことがあると感じています。それが何なのか、改めて探求していきたい。一つ一つの作品、役、そしてセリフ一言一言と真摯に向き合う。まさに原点回帰ですね。」と、柄本さんは静かに、しかし力強く語りました。

『光る君へ』『知らなくていいコト』での色気の秘訣は?

『光る君へ』や『知らなくていいコト』で、多くの視聴者を魅了した柄本さんの色気。その秘訣について尋ねると、謙虚にこう答えました。

「『光る君へ』の大石静先生からは、『来週もまた道長くんに会いたいと思ってもらわなきゃダメなんだからね』とアドバイスをいただきました。それを常に意識していましたが、自分一人の力ではありません。吉高由里子さんをはじめ、監督、照明、メイク、衣装…、すべてのスタッフの皆さんのおかげです。『知らなくていいコト』の時もそうでした。チーム全員の力で作り上げたものなんです。」

吉高由里子との共演シーン吉高由里子との共演シーン

柄本さんの言葉からは、作品や共演者への深い敬意が感じられます。俳優として更なる高みを目指す柄本佑さんの今後の活躍に、ますます期待が高まります。