今枝宗一郎氏。医師、最年少国会議員、最年少財務大臣政務官、そして最年少文部科学副大臣。数々の肩書きを持つ彼の原動力は、15歳の少年時代に芽生えた熱い思いでした。今回は、今枝氏のこれまでの道のりと、日本の教育の未来について迫ります。
幼少期の闘病生活と医療崩壊への憤り
今枝氏は小学校時代、3年間もの間、入退院を繰り返すほどの大きな病気を患っていました。生死を彷徨う経験をした彼にとって、将来は小児科医となり、子どもたちの病気をなくすことが夢でした。
alt=幼少期の闘病生活を語る今枝宗一郎氏
しかし、病状が回復し中学に進学した矢先、通院していた病院の小児科医が二人ともいなくなってしまうという事態に直面します。いわゆる「医療難民」。医療崩壊の現実を目の当たりにした彼は、病気そのものよりも深い絶望感を味わったといいます。
この経験こそが、後の政治家人生の原点となりました。インターネットで情報収集をする中で、国の政策によって医師数が抑制され、地方の病院が苦境に立たされている現状を知り、強い憤りを感じたのです。そして15歳にして、医療や社会保障を良くするために国会議員になることを決意しました。
現場主義が生んだ医師そして政治家への道
多くの国会議員が官僚出身者である中、今枝氏は医師としての経験を積んでから政治の道へと進みました。その理由は、現場を知らずして政策を語るべきではないという信念に基づいています。
高校時代、愛知県の生徒会ネットワークに参加していた彼は、リストラによって学校に通えなくなった仲間を目の当たりにしました。募金活動を通じて仲間を支援した経験から、現場の重要性を改めて認識したのです。
alt=ボーク重子氏と対談する今枝宗一郎氏
医学部へ進学し医師となった今枝氏は、医療現場の現実を肌で感じながら政策立案に携わってきました。彼の現場主義は、まさに日本の医療政策に新たな風を吹き込む力となっています。
社会性のある夢を持つことの大切さ
ボーク重子氏が代表を務める「BYBSコーチング」では、「社会性のある夢を見る」授業を提供しています。子どもたちに社会問題への関心を高め、問題解決のために必要な職業やスキルを自ら見つける力を育むことを目的としています。
今枝氏の医師、そして政治家への道のりは、まさにこの考え方に合致しています。自身の経験に基づき、社会問題を解決するために必要な職業を選び、その実現に向けて努力を重ねてきたのです。
今枝氏のメッセージ:未来を担う子どもたちへ
今枝氏は、子どもたちに向けて「社会性のある夢」を持つことの大切さを訴えます。社会のために、人のために、何ができるかを考えることで、未来はより良いものへと変わっていくと信じています。
日本の教育の未来
今枝氏は、日本の教育の未来についても熱く語ります。子どもたちが社会問題に関心を持ち、自ら解決策を見つけ出す力を育む教育こそが、未来を創造する力になると考えています。
彼の情熱と行動力は、日本の教育に新たな希望をもたらすでしょう。そして、未来を担う子どもたちが「社会性のある夢」を実現していくための道しるべとなるはずです。