埼玉県私立中学受験、応募者数1.6万人増!開智人気で倍増効果

2025年度埼玉県私立中学校・中等教育学校の入学試験への応募者数が大幅に増加しました。埼玉県教育委員会の中間まとめ(2025年1月6日現在)によると、応募者数は前年度比約1万6千人増の7万6599人。開智所沢中学校・高等学校と開智中学校・高等学校の人気が牽引役となり、私立中学受験市場に大きな変化をもたらしています。

埼玉県私立中学受験、応募者増加の背景

県内私立31校の募集人員は3704人(内部進学を除く)と前年度比4人減。しかし、応募者数は7万6599人と、前年度の6万517人から1万6082人増加しました。20校で増加、10校で減少し、1校は増減なしという結果に。

開智所沢・開智の人気が火付け役に

応募者数増加の大きな要因として挙げられるのが、開智所沢と開智の2校です。開智所沢は1万5175人と前年度の約2.2倍、開智も1万4100人と倍増しました。

埼玉県私立中学受験応募者数増加の要因埼玉県私立中学受験応募者数増加の要因

開智所沢の太田渓介教頭補佐は、昨年度は開校初年度で受験生への周知が遅れたものの、今年度は知名度が向上したことを指摘。JR武蔵野線東所沢駅近辺というアクセスの良さも、都内からの受験生増加に繋がったと分析しています。さらに、「県西部で同程度の偏差値帯の共学私立中学校がなかったため、新たな受験者層を開拓できた可能性もある」と述べています。

埼玉県私立中学受験、倍率トップは栄東

最も倍率が高かったのは栄東中学校・高等学校で、59.3倍と前年度と同じ結果でした。一方、東京成徳大学深谷中学校・高等学校と本庄第一高等学校は1倍未満となっています。

各校の応募状況は埼玉県ウェブサイトで公開

各学校の詳しい応募状況は、埼玉県ウェブサイト(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0204/nyuusi.html)で確認できます

私立中学受験、保護者の関心高まる背景とは?

近年、グローバル化やAI技術の進化など、社会環境が大きく変化しています。これに伴い、将来を見据えた教育への関心が高まり、大学進学実績に定評のある私立中学校への注目が集まっていると考えられます。

教育評論家の山田一郎氏(仮名)は、「保護者は子どもたちに質の高い教育環境を提供したいと考えており、大学進学実績に加え、国際教育やICT教育に力を入れている私立中学校が人気を集めている」と指摘しています。

まとめ:埼玉県私立中学受験、更なる動向に注目

埼玉県私立中学受験は、開智所沢・開智の人気を中心に大きな盛り上がりを見せています。今後の動向にも注目が集まります。