受験シーズン目前の1月4日、東京・新宿区の大学受験予備校「ニチガク」を運営する日本学力振興会が突如経営破綻を明らかにしました。40年以上の歴史を持つ老舗予備校の突然の倒産は、受験生たちに大きな衝撃と不安を与えています。今回は、この衝撃的なニュースの裏側にある真相、そして受験生たちの悲痛な叫びに迫ります。
隠蔽された社長交代劇と流布された嘘の情報
「社長の言葉はまるで他人事。誠意のかけらも感じられない。」 1月9日、ニチガクに残されていた私物を取りに来た高校3年生の受験生は、怒りをあらわにしました。受験直前に予備校が倒産するという悲劇に見舞われ、今後の学習計画も白紙の状態です。
この「社長」とは、テレビのインタビューで「心が痛い」と発言したC氏のことを指します。しかし、C氏が社長に就任していたこと自体、社内では隠蔽されていたというのです。一体何が起きていたのでしょうか？
関係者によると、C氏は経営経験が乏しく、実際の破綻処理にも関わっていないとのこと。登記簿に名前を載せただけの、いわば「名ばかり社長」だった可能性が浮上しています。7日に集英社オンラインが報じた記事でこの事実を知った現場スタッフは、驚きを隠せなかったといいます。
ニチガクの教室
長年ニチガクを率いてきたカリスマ経営者A氏の退任
1983年に設立されたニチガクは、「日本一の予備校密集地帯である西新宿で40年以上の指導実績」を誇りとしてきました。長年同社を率いてきたのは、推薦入試のハウツー本も出版しているA氏です。予備校業界では「推薦入試に強い」という評判で知られていました。
しかし、会社の登記簿によると、昨年4月1日に代表取締役がA氏からB氏に交代していたことが判明。B氏は古参の営業担当者で、生徒からの信頼も厚かった人物でした。
年末に流れた「融資を受けられる」という嘘の情報
さらに、年末には「融資を受けられる」という情報が社内で流布されていたといいます。この情報により、経営破綻の可能性を疑う声はかき消され、受験生たちは安心して学習を続けていました。しかし、それは現実とはかけ離れた、残酷な嘘だったのです。
今回のニチガク倒産劇は、受験生の人生を大きく左右するだけでなく、予備校業界全体への不信感にもつながりかねません。今後の動向に注目が集まっています。
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まとめ：受験生への支援と再発防止策の必要性
ニチガクの突然の倒産は、多くの受験生に大きな影響を与えました。今後の受験生への適切な支援、そしてこのような事態の再発防止策が求められています。
