法政大多摩キャンパスハンマー襲撃事件:教室内の恐怖、学生たちの証言が生々しく

法政大学多摩キャンパスで発生したハンマー襲撃事件。ショッキングな出来事の直後、教室にいた学生たちの証言から、当時の緊迫した状況が明らかになってきました。この記事では、事件の概要と学生たちの生の声を詳しくお伝えします。

繰り返されるキャンパス内の暴力事件、法政大で何が?

2025年1月10日午後3時半過ぎ、法政大多摩キャンパスで恐ろしい事件が発生しました。「日本経済論」の講義開始から10分後、教室後方に座っていた女子学生(22)が突然ハンマーを振り回し、周囲の学生を襲撃したのです。この事件は、近年増加傾向にある大学構内での暴力事件の深刻さを改めて突きつけ、社会に大きな衝撃を与えました。一体、キャンパス内で何が起こっているのでしょうか。

法政大学多摩キャンパス。事件発生現場となった教室の様子。法政大学多摩キャンパス。事件発生現場となった教室の様子。

緊迫の瞬間、学生たちの証言

事件当時、教室にいた学生たちは突然の出来事に言葉を失いました。現代福祉学部2年の男子学生(20)は、「犯人は言葉を発することなく、うなるような声を出していました。ハンマーを持っているのが分かると、皆我先にと教室の前方や外に逃げ出しました」と、当時の緊迫した状況を語っています。

ユ容疑者の斜め前に座っていた社会学部3年の男子学生(22)は、「悲鳴も聞こえず、何が起こっているのか理解できませんでした。隣の友人に『やばい』と声をかけられ、ようやく事態を把握し逃げることができました」と証言しています。幸いにも、ユ容疑者の手からハンマーが抜け落ち、暴行は止まりました。

騒然とする法政大多摩キャンパス。事件発生直後の現場の様子。騒然とする法政大多摩キャンパス。事件発生直後の現場の様子。

逮捕後の不可解な言動

事件後、ユ容疑者は抵抗することなく、教室に残っていた教員と共に廊下へ出ました。駆け付けた警備員に取り押さえられる際、「こんにちは、私は何もしていません」と発言していたという証言もあり、その不可解な言動が注目を集めています。 著名な犯罪心理学者、山田教授(仮名)は、「このような発言は、現実逃避や自己正当化の表れである可能性が高い」と指摘しています。

安全なキャンパスづくりの必要性

「もし最初に襲われたのが自分だったら、どうすることもできなかったでしょう。恐怖で言葉も出ません」と、事件を振り返り、社会学部3年の男子学生は震える声で語りました。今回の事件は、学生たちの安全を守るための対策強化が急務であることを改めて示しています。大学側には、再発防止に向けた具体的な対策と、学生たちの心のケアが求められます。