2025年、日本を襲うかもしれない脅威:疾病X、南海トラフ地震、そして異常気象

2025年、日本は様々な脅威に直面する可能性があります。コンゴで発生した原因不明の病気「疾病X」、30年以内に高い確率で発生するとされる南海トラフ地震、そして激化する異常気象。これらの脅威について、専門家の意見を交えながら詳しく見ていきましょう。

原因不明の「疾病X」とは?パンデミックの可能性は?

コンゴ民主共和国で発生した「疾病X」は、高熱、頭痛、咳、貧血、嘔吐などの症状を引き起こし、死に至るケースも報告されています。その感染力や致死率は未だ不明ですが、人から人への感染が疑われ、パンデミックを引き起こす可能性も懸念されています。

医療ガバナンス研究所の上昌広理事長は、「潜伏期間中の無症状感染者が入国した場合、あっという間に日本全国に蔓延する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。有効な治療法や薬が確立されていない現状では、日本が大パニックに陥ることも考えられます。

コンゴで発生した「疾病X」に関する記者会見の様子コンゴで発生した「疾病X」に関する記者会見の様子

南海トラフ地震の脅威:想定を超える被害の可能性

南海トラフ地震は、30年以内に70~80%の確率で発生するとされており、その脅威は日に日に高まっています。関西大学特別任命教授の河田惠昭氏は、「すでにいつ起きてもおかしくない状態」と指摘しています。

政府は最大死者数を32万人と想定していますが、河田氏は災害関連死の増加により、実際の被害はさらに大きくなると予想しています。特に、被災地で一人暮らしをする高齢者は、支援を受けられず命を落とす危険性が高いと警鐘を鳴らしています。巨大津波の襲来も大きな脅威であり、高齢者が短時間で高台に避難することは非常に困難です。

2024年の能登半島地震:大都市への警鐘

2024年初頭に能登半島を襲ったM7超の地震は、人口17万人ほどの地域で500人近くの死者を出しました。河田氏は、活断層は日本全国に存在するため、同様の地震が東京や大阪などの大都市を襲う可能性も否定できないと述べています。その場合、被害は能登半島の100倍に及ぶ可能性もあると警告しています。

異常気象の激化:猛暑、豪雨、豪雪、そして巨大台風

地球温暖化の影響で、異常気象はさらに激化すると予想されています。三重大学気象・気候ダイナミクス研究室の立花義裕教授は、二酸化炭素やメタンガスの増加により、40℃を超える猛暑が頻発する可能性があると指摘しています。熱中症による死者数も増加すると予想されます。

北海道や東北にも巨大台風の脅威

海水温の上昇に伴い、大量の水蒸気が発生することで、夏は豪雨、冬は豪雪に見舞われる可能性が高まります。さらに、偏西風の蛇行により、勢力の強い巨大台風が北海道や東北地方に上陸するリスクも高まっていると、立花教授は警告しています。これらの地域は台風への対策が十分ではないため、被害が拡大する恐れがあります。

疾病Xの症状のイメージ疾病Xの症状のイメージ

2025年は、日本にとって様々な脅威が現実となる可能性のある年です。「疾病X」、南海トラフ地震、そして異常気象。私たちはこれらの脅威に備え、適切な対策を講じる必要があります。