【衝撃】医学部9浪の娘、母のバラバラ殺人事件の真相:偏差値と鉄パイプの恐怖

2018年3月、滋賀県守山市野洲川の河川敷で発見された、凄惨なバラバラ遺体。その身元は近所に住む58歳の女性で、逮捕されたのは、医学部合格を目指し9年間の浪人生活を送っていた31歳の娘でした。この事件の裏には、想像を絶する母娘の歪んだ関係と、娘の苦悩が隠されていました。今回は、獄中からの手紙を元に綴られたノンフィクション『母という呪縛 娘という牢獄』(原作:齊藤彩 漫画:Sato君)から、事件の背景に迫ります。

偏差値が10足りない?鉄パイプの刑罰

高校3年生の秋、受験ムードが高まる中、あかりさんは予備校の模試を受け、志望校である滋賀医科大学医学部(偏差値68)との偏差値の差が10あることを突きつけられました。この「10」という数字は、あかりさんにとって恐怖の象徴でした。母は、偏差値の差を罰として、あかりさんに鉄パイプで殴打するという常軌を逸した行為を繰り返していたのです。

高校生の勉強風景高校生の勉強風景

「ありがとうございました。ごめんなさい」:繰り返される暴力と娘の絶望

模試の結果が悪ければ、夜中まで罵倒と説教の後、鉄パイプによる暴行が待っていました。元々は掃除機のパイプだったそうですが、何度も殴打するうちに壊れてしまい、洋服ダンスの鉄パイプを使うようになったといいます。

「68引く58は10。10発ね」

母の言葉に、あかりさんは抵抗することもできず、ただただ耐えることしかできませんでした。

「ありがとうございました。ごめんなさい」

痛みと恐怖で涙をこらえながら、あかりさんはそう呟くのです。背中には、新しい痣と古い痣が重なり、痛々しい模様を描いていました。入浴時に手桶で殴られたこともあり、額には今も傷が残っています。

教育虐待の専門家の見解

教育虐待の専門家であるA先生(仮名)は、次のように述べています。「このケースは、明らかに教育虐待に該当します。親が子の能力や可能性を尊重せず、過度なプレッシャーと体罰を与えることは、子どもの心身に深刻な影響を及ぼします。」

親子喧嘩のイラスト親子喧嘩のイラスト

医学部合格への執着が生んだ悲劇

あかりさんの母は、なぜここまで医学部合格に執着したのでしょうか?その背景には、自身のコンプレックスや、娘への歪んだ愛情があったのかもしれません。医学部合格という目標が、母娘の関係を壊し、取り返しのつかない悲劇へと導いてしまったのです。

この事件は、私たちに教育の在り方、そして親子関係の難しさについて深く考えさせるものです。子どもを尊重し、健全な親子関係を築くことの大切さを改めて認識する必要があるのではないでしょうか。