新年早々、知人の親戚の集まりに参加し、恒例のカラオケ大会で驚きの発見がありました。小学生から高校生までの子どもたちが歌う曲は、なんと私にも聞き覚えのあるJ-POPばかり!長渕剛、サザンオールスターズ、class、THE虎舞竜、CHAGE and ASKA…まさに1990年代を彩った名曲の数々が令和の時代に響き渡っていたのです。
なぜ令和世代は90年代J-POPを選ぶのか?
「人間は34歳を過ぎると新しい歌を聴かなくなる」という説がありますが、私自身もまさにその一人。ここ30年、CDを買った記憶もなければ、音楽ライブへ行くこともほとんどありません。あいみょん、NiziU、米津玄師といった人気アーティストの曲も全く知りません。紅白歌合戦でさえ、知っている歌手はほんの一握り…。そんな私にとって、子どもたちの選曲はまさに衝撃でした。
カラオケを楽しむ子どもたち
子どもたちに話を聞いてみると、小さい頃から親や親戚とカラオケに行く機会が多く、自然とこれらの曲を聴くようになったとのこと。2014年生まれの子がGReeeeNの「キセキ」を歌い上げる姿は、まさに時代を超えた音楽の力を感じさせます。
令和世代の音楽センスを紐解く
興味深いのは、彼らが歌うJ-POPには一定の傾向があること。松田聖子や中森明菜といった80年代アイドル、AKBグループやモーニング娘。といったアイドルグループの曲は選ばれていませんでした。一方で、ZARDのような90年代のアーティストは人気。彼らなりの「アイドル=子どもっぽい」というイメージがあるのかもしれません。
人気アーティストのCDジャケット
音楽評論家の山田一郎氏(仮名)は、「90年代J-POPはメロディーが美しく、歌詞に共感しやすい点が現代の若者に響いているのではないか」と分析しています。確かに、時代が変わっても変わらない普遍的なメッセージが込められた名曲は、世代を超えて愛されるのでしょう。
懐メロJ-POPが繋ぐ家族の絆
今回のカラオケ大会を通して、音楽が世代を超えて共感を生み、家族の絆を深める力を持つことを改めて実感しました。子どもたちが歌い継ぐ懐メロJ-POPは、日本の音楽史における貴重な財産と言えるでしょう。