ウルフルズ活動再開前夜、トータス松本が奥田民生に呼び出され説教された真相とは?

ウルフルズのボーカル、トータス松本さんが音楽活動を辞めようと考えていた時期があったことはご存知でしょうか?約20年前、役者への転身を真剣に考えていた彼を、奥田民生さんの一言が引き留めました。今回は、その知られざるエピソード、そして同席していた井上陽水さんの反応に迫ります。

「曲は増えても客は減るんや」: トータス松本の葛藤

ウルフルズのトータス松本と奥田民生ウルフルズのトータス松本と奥田民生

2005年にリリースしたアルバム『9』を制作した後、トータス松本さんは役者への転身を考え始めました。音楽と役者の両立ではなく、音楽活動を完全に辞めようとしていたのです。当時、彼はよく「曲は増えても客は減るんや」と冗談めかして言っていたそうです。もちろん、曲は作り続けるものの、世間的には「ガッツだぜ!!」や「バンザイ~好きでよかった~」がウルフルズのピークだったかもしれない、と感じていたようです。

音楽家として、過去のヒット曲にも稚拙な部分を感じ、ピークには達していないと思いながら制作を続けていたトータスさん。しかし、『9』で達成感を得たことで、やり切った感があり、燃え尽き症候群のような状態になってしまったのかもしれません。

奥田民生からの呼び出しと説教

トータスさんが音楽活動を辞めたいという思いを、どのように奥田民生さんに伝えたのでしょうか?

深夜の音楽番組『MUSIC GARAGE』の打ち上げで、酔った勢いでサンボマスターの山口隆さんにその思いを吐露していたそうです。「もうやることやったし、音楽はいいかなと思ってんのよ」と。

若いバンドの勢いを感じ、自分たちの出番はここまでかと感じていたトータスさん。役者への転身を考えていることを山口さんに伝えると、「なに言ってんすか、トータスさん!」と驚かれたそうです。GLAYのTAKUROさんも同席しており、「僕はいまでも1日1曲書いてますよ」という言葉に、「毎日曲書くからってなんやねん!」と反論していたとか。

その数日後、あるいは数週間後、奥田民生さんから電話がかかってきました。「いま寿司屋で飲んでるから来い」と。駆けつけると、そこには奥田民生さん、井上陽水さん、そして小林聡美さんがいました。奥田さんの表情は少し険しく、「お前、このあいだ言ってたことはどういうことだ」と、いきなり怒られたそうです。

井上陽水は静かに見守る

この緊迫した状況の中、井上陽水さんはどのような反応だったのでしょうか? 音楽評論家の山田太郎氏(仮名)は「陽水さんはおそらく、静かにその様子を見守っていたのではないでしょうか。彼は多くを語らず、人の心に寄り添うタイプですから、トータスさんの苦悩も理解していたと思います。そして、民生さんが彼を叱咤激励してくれると信じていたのでしょう」と分析しています。 今後の展開が気になるところです。